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小合溜沿いの疎林,2023年5月3日午後,晴れ

クワの葉の裏にウドンゲの花発見.同じ場所にクワキジラミがついているようで,白いフワフワが見えています.クサカゲロウの幼虫はアブラムシやキジラミなどを食べるので,食料の近くに産まれたのかもしれません.



基本情報

和名
クサカゲロウ類
分類
節足動物門 昆虫綱 アミメカゲロウ目 クサカゲロウ科 属不明

写真とメモ

小合溜沿いの疎林,2021年11月3日午後,晴れ

小合溜沿いの木で,たぶんアキニレの若い木ですが,太い枝の下面に「ウドンゲの花」を見つけました.ウドンゲの花とは,クサカゲロウ類の卵ですね.細い糸状の柄の先端に薄い黄緑色の卵が付いています.クサカゲロウの幼虫は陸上でアブラムシなどを食べている幼虫で,ナナホシテントウの幼虫のような形をしています.名前は,カゲロウと似ていますが,カゲロウはカゲロウ目(蜉蝣目)でトンボに近縁,クサカゲロウはアミメカゲロウ目(脈翅目)でむしろ甲虫に近縁なので,そもそもまったく別のグループです.カゲロウは水に卵ヲ産み,幼虫は水中で生活します.

ウドンゲの花のウドンゲとは優曇華とか憂曇華とか書かれるそうですが,仏教で三千年に1度しか咲かない幻の花のことだそうで,古くから植物だと誤解されて,こう呼ばれたとのことです(参考1,2).

公園で見つけたことがあるクサカゲロウ類には,ヨツボシクサカゲロウカオマダラクサカゲロウヤマトクサカゲロウキントキクサカゲロウなどあります.

小合溜沿いの疎林,2021年11月3日午後,晴れ

この卵は産まれてから数日程度で孵化するそうです.上の写真で1個だけ卵がはじけているように見えるのは孵化したあとの卵の殻なのではないかと思います.参考3に幼虫が卵から孵化するときのうどんげの花の写真がありました.



参考

  1. “うどんげ”. ウィキペディア日本語版. 2021-10-13. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%86%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%92, (参照 2022-01-01).
  2. うどんげの花. “虫の雑学(公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会)”. https://www.jataff.or.jp/konchu/mushi/mushi92.htm, (参照 2023-05-20).
  3. クサカゲロウの孵化(続々々) ~優曇華の花~. “自然となかよしおじさんの “ごった煮記””. https://blog.goo.ne.jp/hide_ohoh/e/7bcb3969fa1114db664088e7854f157f, (参照 2023-05-20).
  4. . “”. , (参照 ).