マルカメムシ Japanese Common Plataspid Stinkbug
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クズに群がるマルカメムシの群れ.マルカメムシは年中見つかる印象ですが,クズに集まって印象的な様子を示すのが春なので,写真を撮っているのは春ばかりでした.
基本情報
- 和名
- マルカメムシ
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 カメムシ目 カメムシ亜目 マルカメムシ科 マルカメムシ属 (Megacopta)
- 英名
- Japanese Common Plataspid Stinkbug
- 学名
- Megacopta punctatissima (Montandon, 1896)
- 状況
- —
- 時期
月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 成虫 3 3
写真とメモ
春の草地.このあたりは盛夏の頃になると完全にクズに覆われる一帯なのですが,すでにクズのつるがのび始めています.そのつるにマルカメムシがたくさんついているところ.
クズのつるの葉の付け根に,たくさんのマルカメムシが集まっていました.マルカメムシの幼虫の食草はクズなどのマメ科植物とのこと.マルカメムシは年1化,この季節は成虫越冬した個体が交尾,産卵する時期で,生まれた虫は7月に新成虫になるそうです.見たところ,じっとして動いていませんし,交尾中でもありませんが,なにかそういうライフイベントがここで行われるのでしょう.
つるをひっくり返して裏から見たところ.15,6頭いるようです.
クワの若い葉で見つけたマルカメムシの成虫です.マルカメムシはマメ科を中心とした植物を食べて(吸って)育つ種類で, ダイズの害虫として知られている種類.園内では, 夏から秋にかけてたくさん見られるクズの群落などでよくみますが, 写真は撮っていませんでした.
マルカメムシ科は, 平べったくて尖っているカメムシ類とは違って, 球状に近い丸い体つきです.ユーラシア大陸などの旧世界のグループで, マルカメムシの近縁種で Megacopta cribraria (英語名 Kudzu Bug) という種類がインドから中国まで分布してます.マルカメムシや Kudzu Bug が北米に侵入して害虫となっているようです.
丸い体には点刻がありますが, 点を囲むように黒っぽい模様があり, 拡大するときれいです.赤い目.
その他の観察記録(写真未掲載)
- 2025年5月18日午前,くもり,水産試験場跡地.多数
- 2025年4月27日午前,晴れ,小合溜沿いの草地.数頭
参考
- マルカメムシ. “病害虫・雑草の情報基地”(全国農村教育協会). https://www.boujo.net/handbook/mame/mame-299.html, (参照 2023-05-04).
- マルカメムシ(丸亀虫). “自然観察雑記帳”. http://naturalism-2003.com/kansatsu/animal/insect/kamemushi_hemiptera/kamemushi/marukamemushi.html, (参照 2023-05-04).
- マルカメムシ. “しずおかみんなの「しぜんたんけんてちょう」”(静岡市). https://www.shizutan.jp/zukan/k_3230.html, (参照 2023-05-04).
- . “”. , (参照 ).
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