クロイトトンボ Dusky Lilysquatter
基本情報
- 和名
- クロイトトンボ
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 トンボ目 イトトンボ科 クロイトトンボ属 (Paracercion)
- 英名
- Dusky Lilysquatter
- 学名
- Paracercion calamorum
- 状況
- IUCN レッドリスト 2021-1: [LC] Least Concern ver 3.1 (絶滅のおそれなし), Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考1)
写真とメモ
最新の写真
草地に止まっていた,まだちょっと未成熟のメス.やはりこのあたりでは,クロイトトンボ類で最も多いのはクロイトトンボですね.種類を確認せずに写真と撮るとクロイトトンボであることが多いです.
草地で飛び回っていたイトトンボ.腹部の太さが一定なのでメスですが,種類についてはその場で同定に自信が持てず,参考2で確認したところ,クロイトトンボの未熟なメス.
拡大!
胸部の肩縫線の黒条が太くてその内部に明るい線が入らないことで,クロイトトンボかオオイトトンボに絞られ,この2種の区別は,左右の眼後紋の間をつなぐように後頭条があるかどうか.上の個体は後頭条がないのでクロイトトンボです.まだ羽化してからあまり日がたっていない時期でしょうか.
小合溜のコウホネの葉に、小さなイトトンボを多数発見。写真を撮ってみたらクロイトトンボのオスでした。オスというのは、腹部の末端と付け根が太く、中央が細くなっているのと、腹部の付け根の下面に副生殖器のもりあがりがみえることでわかります。胸部や腹部の背面の暗色部が光沢があって光を反射しています。クロイトトンボは成熟すると体に明るい色の粉が吹きますが、まだぜんぜんそれがありません。羽化してから、まだあまり日が経過していないのでしょう。
こちらもそのときに撮った別の個体。同じくオス。光の方向が違うだけなのでしょうかもしれませんが、この個体は胸部全体が光って全体が明るく見えています。毛が光っているのか、もしかしたら粉吹きも始まっているのかも。
水面を覆い尽くすヒシの上をたくさんの「つながりトンボ」が飛び交っていました。そのうちのほとんどがこのクロイトトンボです。交尾中のペアや産卵中と思われるペアが見られます。つながりトンボはなかなか岸の近くに来ないので写真がかなりざらついています。
上の写真のペアは産卵中なのでしょうか。実は、クロイトトンボのメスをそれをわかってまじまじと見たのはこれが初めてでした。後ろのメスは腹部が太いですね。メスの体は、オスのような粉をふいた感じがなく、水色部分の青味が薄くて緑がかっています。
日なたで光があたっているペア。クロイトトンボの体の黒色部には光沢がありますが、黒色部が緑っぽく反射するのはオス・メス共通のようです。
ちょっと遠いところからの撮影ですが、今年もクロイトトンボを撮影。今回の場所はこれまで見られた場所とはまた別の池です。クロイトトンボはアジアイトトンボ、アオモンイトトンボほどではありませんが、水元公園での個体数は多いかもしれません。
昨年も別の場所で見つけたクロイトトンボを、保全池のまわりでみつけました。クロイトトンボのオスの胸は、腹側は水色ですが、背側には水色の帯が入らず、全体が暗色です。成熟してくると、写真のように、背側部分にも明るい色の粉が出てくるので、全体として水色の印象が強くなります。腹部先端近くの節の水色も目立ちますが、写真で見ると、目の後ろの大きな紋(眼後紋)と翅の付け根の水色が綺麗。
すごく小さなイトトンボがたくさん飛んでいました。止まっているところを見ると、腹部の先端の青い色が濃くてワンポイントになっています。「つながりトンボ」もいっぱいいましたが、撮影できたのはつながってないオスばかり。
参考
- Wilson, K. D. P. 2009. Paracercion calamorum. The IUCN Red List of Threatened Species 2009: e.T164788A5926668. http://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2009-2.RLTS.T164788A5926668.en. Downloaded on 25 May 2019.
- クロイトトンボ属. “神戸のトンボ”. http://www.odonata.jp/03imago/Coenagrionidae/Paracercion/index.html, (参照 2023-07-08).
- . “”. , (参照 ).
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