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水生植物園,2025年4月27日午前,晴れ

ワカバグモの成体オスのようです.体は緑色ですが,頭部,触肢全体,第1・第2歩脚の腿節基部が臙脂色です.腹部は細く,ふちどるように褐色のラインがあり,全体としてシャープな印象です.第3,第4歩脚の脛節は明るい褐色系.

水生植物園,2025年4月27日午前,晴れ



基本情報

和名
ワカバグモ
分類
節足動物門 クモ綱 クモ目 カニグモ科 ワカバグモ属 (Oxytate)
英名
(in Jpn.) Wakaba-gumo; A Species of Green Grass Crab Spiders
学名
Oxytate striatipes L. Koch, 1878
状況
時期
123456789101112
成虫11
幼虫1

写真とメモ

園内の林縁,2024年11月23日午前,晴れ

林縁の葉上に見つけた黄緑色のクモ.参考2によると,ワカバグモは初夏に産卵,生体が見られるのは4~10月頃とのこと.メスは全身が黄緑色なのに対し,写真の個体は腹部が薄い黄色です.オスの生体は頭胸部や歩脚の一部が暗赤褐色の派手な模様になりますが,その派手さはありません.この個体は,参考5にあったオス幼体のようです.幼体で越冬して春に成体になって交尾,産卵という生活環なのですね.



水生植物園,2022年5月8日朝,晴れ

クスノキの地味な花が咲いていました.花の近くの葉に,花に来る虫を狙っているであろうクモがいました.ちょうど黒いハチを捕まえていたたところでしたが,おそらく獲物を持っていなければ,葉と同じ色の体色のために見つけることができなかったでしょう.ワカバグモはカニグモ科に属しています.腹部の中央の縦線と目の周囲が黄色いの以外は,きれいな緑一色の体色です.カニグモ科にはアズチグモとかハナグモとか印象的な体色の種類が多いですが,保護色で獲物を油断させる待ち伏せをする習性のクモのグループですね.ワカバグモは日本以外にはロシア極東から朝鮮,中国,台湾まで分布するようです.



参考

  1. Oxytate striatipes L.Koch, 1878 in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/2165835 on 2022-07-09.
  2. ワカバグモ. “クモ基本60 改訂版 2017年4月”.東京蜘蛛談話会. http://spider.art.coocan.jp/spider60/02h.pdf#page=38.
  3. “ワカバグモ”. ウィキペディア日本語版. 2022-06-08. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%AB%E3%83%90%E3%82%B0%E3%83%A2, (参照 2022-07-03).
  4. ワカバグモ(若葉蜘蛛). “自然観察雑記帳”. https://naturalism-2003.com/kansatsu/animal/spider/wakabagumo.html, (参照 2022-07-04).
  5. ワカバグモ. “東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-138.html, (参照 2022-07-04).
  6. . “”. , (参照 ).