チャドクガ Tea Tussock Moth
基本情報
- 和名
- チャドクガ
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) ヤガ上科 トモエガ科 (Erebidae) ドクガ亜科 ドクガ属
- 英名
- Tea Tussock Moth, Japanese Browntail Moth
- 学名
- Euproctis pseudoconspersa (syn. Arna pseudoconspersa)
- 状況
写真とメモ
最新の写真
ヤブツバキの木に実が付いているのを見つけて撮影していたら、チャドクガの幼虫がうじゃうじゃついている実をみつけました。その周辺の葉もかなり食われていて、この実をベースキャンプにしている様子。実の大きさが4cm、幼虫の体長が1.5cm~2cmぐらいです。チャドクガの終齢幼虫の体長は2.5cm~3cmとのことですので、終齢の一つ前の4齢幼虫なのではないかと思います。チャドクガは卵越冬で年2化とのことですので(参考2)、今年の春に卵からかえった幼虫がこのあと今年の第1化の成虫になるところだと思います。
チャドクガの「チャ」とは、お茶のことで、チャドクガの幼虫の食草はチャ、ヤブツバキ、サザンカなどのツバキ科の植物とのこと。チャドクガの2齢から終齢幼虫は、長さ0.1~0.2 mmぐらいのミクロの毒毛針をたくさんもっていて、それがヒトの皮膚につくと激しくかぶれます(参考3)。
こちらはストロボを使ったところ。この幼虫、決して触りたくはないですが、キレイな色の幼虫ではあります。
公園外の近所で。羽化したての綺麗な個体に見えたので撮影してみました。触角がクシ状になっているのでオスだとわかります。チャドクガは、メスの翅は黄色いのですが、オスには濃い茶色いのと黄色いのと2型あるそうです。これは濃茶色のタイプ。この季節に出るのは今年の第1化で、秋に2回めの成虫が出ます。特に問題になる毒のある幼虫が多いのは、その時期のしばらく前なので、6月ぐらいと8~9月ぐらいでしたか、幼虫も近所にいたら写真を撮ってみます。幼虫が食べるのはチャドクガの名前の由来になっている茶やツバキなどのなかま。
ガの仲間で、幼虫や成虫に毒がある種類はほんとに少ないのですが、その数すくない例外のうちの最悪なのがドクガ、チャドクガです。これらが人里にかなり多いのと、毒がついたときのかぶれがひどいのとで、毛虫全体の印象が悪くなってますよね。ドクガの幼虫を確実に見分けられると、毒のない、あるいはあってもごく弱いその他大勢の毛虫をみてもビビらなくなります。
参考
- チャドクガ - 『みんなで作る日本産蛾類図鑑』 http://www.jpmoth.org/Lymantriidae/Arna_pseudoconspersa.html
- チャドクガについてのQ&A - 『世田谷区』 http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/101/115/283/d00009385.html
- 北海道のドクガ - 『北海道立衛生研究所』 http://www.iph.pref.hokkaido.jp/topics/dokuga1/dokuga1-2.html
- - 『』
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