基本情報

和名
タスキガケサカマキガイ
分類
軟体動物門 腹足綱 異鰓類 サカマキガイ科 サカマキガイ属 (Physella)
英名
Bladder Snail, Tadpole Physa
学名
Physella cf. gyrina (Say, 1821)
Syn. Physa cf. gyrina Say, 1821
状況
IUCN レッドリスト 2023-1[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考1)

写真とメモ

水生植物園,2024年4月7日午後,晴れ

菖蒲田に隣接する,タコノアシの繁茂する池で発見.水面から飛び出している枯れ枝に止まっていました.肉は濃褐色で,殻は尖っています.巻いている向きを確認すると左巻き,モノアラガイ類の右巻きとは逆で,サカマキガイ類と判明.ただ,殻に白と黒の太い帯状の模様があるのに気づきました.これはサカマキガイとは別種のタスキガケサカマキガイという種類のようです.サカマキガイはヨーロッパ原産ですが,タスキガケサカマキガイは北米原産の種類です.サカマキガイは淡水魚の水槽で増える種類で,現在は世界中に広く分布しているようですが,タスキガケサカマキガイはヨーロッパの一部などに広がっているだけのようです(参考2).日本では外来種ですが,侵略的外来種としては扱われていないようでした.

水生植物園,2024年4月7日午後,晴れ

サカマキガイ類の特徴は触角が細いムチ状になっていること(矢印).殻に見える白い帯は,成長過程で定期的に炭酸カルシウムの沈着量が多い時期があることで形成されるとのこと(参考3).

水生植物園,2024年4月7日午後,晴れ



参考

  1. Cordeiro, J. & Perez, K. 2012. Physella gyrina. The IUCN Red List of Threatened Species 2012: e.T156003A739164. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2012.RLTS.T156003A739164.en. Accessed on 21 April 2024.
  2. Physella gyrina (Say, 1821) in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/5189789 on 2024-04-21.
  3. “サカマキガイ”. ウィキペディア日本語版. 2024-01-07. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%82%AD%E3%82%AC%E3%82%A4, (参照 2024-04-21).
  4. . “”. , (参照 ).