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圃場,2024年3月31日午前,晴れ

日差しは柔らかいのですが,気温が上昇してきています.春の草地で薄紫色のタチツボスミレがちょうど満開でした.華奢な花ですが,花びらの構成が立体的で独特な造形をしています.

圃場,2024年3月31日午前,晴れ

花びらは,上に上唇,横に側唇,下に唇弁があります.唇弁の根元が花の後方に突き出しているところが距というところ.

圃場,2024年3月31日午前,晴れ

距の根元辺りには,首を垂れた花柄がつながり,上からガク片がかぶさっています.

圃場,2024年3月31日午前,晴れ

花びら全体は薄紫でですが,距の部分が色味がちょっと違っていてアクセントになっています.



基本情報

和名
タチツボスミレ
分類
被子植物類 真正双子葉類 バラ類 マメ群 キントラノオ目 スミレ科 スミレ属 (Viola)
英名
Tachitsubo-sumire Violet
学名
Viola grypoceras A. Gray
状況

写真とメモ

圃場,2023年4月2日午前,くもり

圃場の疎林の中で、タチツボスミレが満開.コケの生えた地面に柔らかい日が差して薄紫色の花がきれいです.園内では、タチツボスミレによく似たアメリカスミレサイシンが3月上旬に咲いていました.花も葉もよく似ていますが,タチツボスミレのほうが花が華奢で,こちらは花びらの内側に毛の束がありません.

圃場,2023年4月2日午前,くもり

まばらに生える下草の中に,タチツボスミレは群落を作っています.

ごんぱち池方面,2023年4月2日午前,くもり

こちらは同じ日の別の場所.道端の斜面にタチツボスミレ.心形の葉.

ごんぱち池方面,2023年4月2日午前,くもり

花の拡大.花びら5枚は上品な薄紫.唇弁と側弁にかけて濃い紫の帯があります.

ごんぱち池方面,2023年4月2日午前,くもり

横から見たところ.花が後ろに飛び出した部分の「距」は結構細くて白いです.



グリーンプラザ・野草園,2013年3月31日午後,くもり

一番普通に生えているスミレだと思います.野草園に咲いていましたが,名札が付いているのではないし,歩道の縁などに生えてたりしますので,自生しているのかもしれません.

グリーンプラザ・野草園,2013年3月31日午後,くもり

スミレは似ている種類が多いですね(参考2).野草園には多種のスミレがあるようですが,同定が難しそうなので,名札がないときびしそうです.



参考

  1. Viola grypoceras A.Gray in GBIF Secretariat (2022). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/7296559 on 2023-04-07.
  2. タチツボスミレ. "植物図鑑・撮れたてドットコム”. http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result36490.htm, (参照 2023-04-07).
  3. タチツボスミレ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/tatitubosumire.htm, (参照 2023-04-14).
  4. . “”. , (参照 ).