アメリカスミレサイシン Common Blue Violet
基本情報
- 和名
- アメリカスミレサイシン
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 バラ類 マメ群 キントラノオ目 スミレ科 スミレ属 (Viola)
- 英名
- Common Blue Violet, Bayou Violet
- 学名
- Viola sororia
- 状況
写真とメモ
最新の写真
春先の圃場の疎林で,地面に小さな紫色のスミレがたくさん咲いていました.丸っこくて厚手の葉,花の内側に毛の束が生えていることなど,以前見つけた外来種のアメリカスミレサイシンと判明.
園内のスミレというと,この種類が支配的なのですね.
アメリカスミレサイシンの区別点のひとつ,花びらの内側に毛の束が生えているところを,前回しっかり撮影できなかッたので,撮ってきました.撮影場所は前回とは違う場所で,去年ツマグロヒョウモンのメスが産卵しているのを見つけた場所です.花弁が白っぽい色に紫色のスジが入っていますし,花の形も違いますこの種類の園芸品種で,'Priceana' プリケアナというのがちょうどこの特徴を持っていました(参考4).派手な花なので,アメリカスミレサイシンの品種ではもっとも広まっている種類のようです.
左右の側弁の内側面に毛が盛り上がっていました.
暖冬の影響でしょうか,まだ2月の初めだというのに,草地にスミレの花を見つけました.タチツボスミレだとばかり思って写真を撮ってきましたが,タチツボスミレの花(浅い紫色)にしては濃いし,花弁の質感がペタッとしていること,葉も厚手でどこか印象が違います.該当する種類がないか一応調べてみると,北米原産の外来種でアメリカスミレサイシンという種類がこれとそっくりなのを見つけました.アメリカスミレサイシン,もともとは園芸用に導入された種類とのことですが,逸出して野生化した外来種です.侵略的外来種のデータベースには含まれていません.北海道から四国にかけて分布しているとのこと(参考1).
園内にはスミレがたくさん見られ,ツマグロヒョウモンの幼虫のエサになっています.今までは,このスミレをタチツボスミレだと思っていましたが,実はそれらはみなアメリカスミレサイシンなのかもしれません.以前,タチツボスミレとして掲載していた写真の1つも,アメリカスミレサイシンの特徴が見られるので,このページに移しました.
アメリカスミレサイシンは,タチツボスミレに似ていますが,違いの決め手のひとつは,根がワサビのようにふくらんでいることですが,これは掘ってみないとわかりません.もう一つは,花の側弁の内側に白い房状の毛が生えていること.上の写真では,半分隠れてしまっていますが,ちょっとだけ見えています.写真を撮り直そうと思って,翌週同じ場所に行ってみたのですが,この日以降冷え込みが続いたせいでしょうか,花はもう見られませんでした.春になったらまた来ます.
圃場の空き地の地面に点々と紫の花が咲いていました.一つ一つの株は小さく背も低く,葉の大きさも小さいですが,花はしっかりスミレでした.以前は,このスミレをタチツボスミレのページに掲載していましたが,花の内側に白い房毛が見えていますし,アメリカスミレサイシンでしょう.
参考
- “アメリカスミレサイシン”. ウィキペディア日本語版. 2020-05-21. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%83%AC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%B3, (参照 2023-03-23).
- スミレ科. “荒川植物図鑑”. http://arakawashokubutu.life.coocan.jp/ara6sumireka.html, (参照 2023-03-23).
- アメリカスミレサイシン. “奥多摩植物目録”. https://okutama-sr.jpn.org/plant2.php?syumei_in=%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%83%AC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%B3, (参照 2023-03-23).
- アメリカスミレサイシン(’プリケアナ’). “mirusiru.jp”. https://mirusiru.jp/nature/flower/amerikasumiresaishin-purikeana, (参照 2023-03-23).
- . “”. , (参照 ).
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