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園内の桜,2024年3月23日午後,くもり

今回見つけたロウソクゴケは,以前見つけたのと同種だと思うのですが,環境光の具合で色合いが前回のとかなり違います.前回は強い直射日光で山吹色っぽい色に見えましたが,今回はくもりで,黄緑っぽい鮮やかな黄色に見えました.地衣体にはきれいな鱗片がみえています.

園内の桜,2024年3月23日午後,くもり

波打つ鱗片.マットで鮮やかな色合いで粘土細工のようです.地衣体の中央部の鱗片の縁には粉芽の粒々がたくさんできています.

園内の桜,2024年3月23日午後,くもり

地衣体は全体で1cmぐらいの小さなもの.裂片1つのサイズは1mm未満です.



基本情報

和名
ロウソクゴケ
分類
菌界 子嚢菌門 (地衣類) チャシブゴケ菌綱 ロウソクゴケ目 ロウソクゴケ科 ロウソクゴケ属 (Candelaria)
英名
Candleflame Lichen
学名
Candelaria concolor (Dicks.) Arnold
状況

写真とメモ

園内の桜,2024年3月20日午前,晴れ

園内のソメイヨシノの大木についていた黄色い地衣類です.黄色い地衣はたくさん見るのですが,広く一面がべたっと黄色いだけで特徴的な形が見つかりませんでした.しかし,端のほうの小さな地衣体を見たところ,黄色くて周囲が浮いた裂片になっていること,輪郭に沿ってつぶつぶしていること(粉芽になっている?)のがわかり,ロウソクゴケと判明.ロウソクゴケは世界中の温帯地方に分布している種類です(参考1).

園内の桜,2024年3月20日午前,晴れ

これ以外の地衣体は10cm以上広がる大きなものでしたが,これはごく小さいです.

園内の桜,2024年3月20日午前,晴れ

ハイゴケとロウソクゴケとどちらが先に広がったのか不明.



参考

  1. Candelaria concolor (Dicks.) Arnold in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/8732724 on 2024-03-31.
  2. ロウソクゴケ. “房総の地衣類”. https://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/chii_boso/species/boso-008.html, (参照 2024-03-31).
  3. ロウソクゴケ 蝋燭木毛. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/tiirui/rousokugoke.htm, (参照 ).
  4. . “”. , (参照 ).