コクワ力゛夕 Little Stag Beetle
最新の写真
街灯の下の地面で大きめの動く姿を見つけたら,コクワのメスでした.小型の個体で体長は20.5mmです.
基本情報
- 和名
- コクワ力゛夕
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 コガネムシ上科 クワ力゛夕ムシ科 クワ力゛夕ムシ亜科 オオクワ力゛夕族 オオクワ力゛夕属 オオクワ力゛夕属 (Dorcus)
- 英名
- Little Stag Beetle
- 学名
- Dorcus rectus (Motschulsky, 1857)
- 状況
- —
- 時期
月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 成虫 2 2 5 2 2 2
写真とメモ
林内の立入禁止について
公園内の林には,2019年春以降,上のような林内立入禁止の看板が立っています.このサイトの撮影者はこの立入禁止を遵守しています.看板設置以降に掲載している写真については,すべてが園内の道路などから撮影した写真です.
2018年までの撮影分については林内で撮影した写真も含まれていますが,その場所には現在は立ち入れなくなっていますので,ご了承ください.
秋の樹液場を巡回してみました.こんな季節ですが,この場所ではコクワを3頭,小型~中型のオスばかり見つけました.上の写真は樹液場近くの幹を歩き回っていた,全長3.7cmのオス.動きは素早くて,まだまだ活動中の季節なのですね.
歩き回っている個体と別に,隠れているオスが2頭.上が2頭目,下が3頭目です.上の写真は大あごに内歯の盛り上がりが見える少し大きめの個体,下の写真は内歯がはっきりしないので3頭の中で一番小型のようです.
朝のクヌギの樹液場に来ていたのはシロテンハナムグリ,カナブン,コムラサキ,コガタスズメバチなど.高い位置の樹皮の裂け目には1頭のコクワ力゛夕のオスがいましたが,シロテンハナムグリにさかんに突かれて居心地が悪そう.見てるうちに隠れ場所を追い出されたコクワ力゛夕が樹皮を歩き始めたところ.大アゴはあまり大きくはありませんが,途中の突起が先端近くにあるいい形の大アゴでした.
向かった先は,樹液が出ている別の場所かと思ったら,そこを通り過ぎて木を降りて地面に潜っていきました.昼を過ごす場所に移動していたようです.
このコクワが隠れていた場所には,前週に来たときもオスが1頭隠れていました.このときと同じ個体かもしれません.この隠れ場所はそこそこ高いところにあったのでサイズは測れず.
コクワ力゛夕が集まっているのは,アキニレの樹液場です.見える範囲で,中型のメス1,小型のメス2です.他に小型のケシキスイなども.
樹液の出ているクヌギの根元を歩いていたコクワ力゛夕のオス.ものさしを当てると全長2.2cmの小型個体です.大アゴの途中,内側にあるでっぱり(内歯)が尖っておらず,ゆるい盛り上がりのみになっているのは小型個体の大アゴの特徴です.
朝に樹液場を回ったら,コクワのオスらしきクワ力゛夕が隠れているのを発見.大アゴのサイズを見たくて,草でコチョコチョして出てきてもらったところが下の写真.
大アゴの内側の突起(内歯)が先端の方に寄っている,立派な大アゴを持つ個体でした.全長では以前撮影したオスのほうが大きいですが,こちらも幅も広くてなかなか見事な体型だと思います.撮影後にすぐに元のすき間に戻っていきました.
街灯回りをしていて,街灯のすぐ横の木に止まっているのを見つけました.全長2.5cmほどのメスです.林の中を歩かなくなってから,クワ力゛夕には出会っていませんでしたので,久しぶりです.
この木は樹皮がはがれて枯れかけているのですが,虫の穴らしきものがありそこに首を突っ込んでいました.樹液が出ていたのかもしれません.
樹液場にコクワ力゛夕のメス発見.おそらく今年最後になるであろうクワ力゛夕.この季節はもう気温が低いですから,暖かい昼だけ活動するのかもしれません.
樹液でコクワ力゛夕のオスの姿を見つけました.9月も下旬に入り,かなり涼しい朝でしたが,気温が低いからか動きがノロノロです.さすがにもうクワ力゛夕の活動シーズンは終わりに近づいているはず.また来年の夏に姿を見たいものです.
この個体は,大アゴの小さな小型のオスで,定規を当ててみると2.4cm.コクワ力゛夕のオスのアゴが小型のときは途中の内側に出る突起(内歯)がありません.
晴れた暑い日の午後2時すぎだというのに,樹液場でコクワ力゛夕がもぞもぞ動いていました.樹液場に来ていたのは他には数頭のアカボシゴマダラとモンスズメバチ.写真のオスは,見事な大アゴをもった,かなり大型の個体で,自分が園内で見つけたオスでは最大サイズ.モンスズメバチのいなくなった瞬間にモノサシを当ててみると全長4.5cmぐらい.コクワ力゛夕のオスの大アゴがまっすぐなことが学名 rectus(直線的,まっすぐの意味) の由来だそうです.大型個体では,大アゴの内側のでっぱり(内歯)が長さの半分よりも先端側にあります.中型個体ではちょうど真ん中ぐらいにあり,小型個体では内歯がなくなります.左のメスは2cmぐらいの小型個体です.
しばらく見ていましたが,じっと隠れているわけではなく,すき間に隠れては,しばらくするともぞもぞと出てきてまた入っていく様子.どうやらすき間の奥に他の個体が隠れていて,それと場所取りバトルをしているようでした.写真は出てきた瞬間.ストロボ無しでボケてます.
園内でまたコクワ力゛夕のメスを見つけたのですが,今度は夜間街灯に飛んできた個体ではあリません.お昼すぎに林内の道路際の倒木を見て回っていたら,倒木の落ち葉の下に隠れていました.灯火や樹液以外で,隠れているクワ力゛夕を見つけるのは単なるラッキーだと思います.大アゴの先端から腹端までの全長が2.8cmの小型個体でした.
水元公園ではじめてクワ力゛夕みつけました.街灯巡りをしているとき,街灯の周囲の地面を歩いていた黒い虫たち(オオヒラタシデムシ,ヤマトゴキブリなど)に混じって,コクワのメスが1頭です.ネット上では,この公園で力ブ卜,クワ力゛夕をみつけた記事をたまに見つけることはありましたが(参考2,3),自分自身では,ここ数年クワ力゛夕もクワ力゛夕が来そうな樹液場をみつけたこともなく,水元公園よりも江戸川沿いのヤナギの木のほうが有望かな…と弱気になっていました.
いまはコクワ力゛夕が活動を始めるぐらいの時期ですし,体に土がついている個体ですので,水元公園で幼虫から育った個体なのではないかと想像しています.だれかが飼育していたコクワ力゛夕を公園に放して,それが卵を産んで水元公園産の成虫が見られることはあり得るのかなと思いますが,もしそうだとしても,クワ力゛夕の幼虫が育つような,環境のよい森である指標にはなるわけですので,いたことそのものは評価できるのかなと思います.
もしクワ力゛夕がいるとしたら,いちばん体が小さくて,都市の環境に近くても生活できるコクワぐらいかなと思っていました.昔はヒラ夕クワ力゛夕もいたというようなコメントも見たことはありますので,この場合の昔とは公園が今の形になったあとであろうことを考えると,可能性は今もゼロではなさそうです.いずれにしても,灯火に飛んでくるのはおそらくメスだけでしょうから,コクワのオスやヒラ夕などを見つけるには樹液場を探さないと厳しいでしょうね.
公園内で,クワ力゛夕の住めそうな森の面積は決して広くありませんので,生息しているクワ力゛夕の数はおそらくかなり少ないのかなと想像します.もし「水元公園レッドリスト」があったら,コクワ力゛夕は「水元公園の絶滅危惧種」に指定されそうです.クワ力゛夕を捕りに行く場所としては,水元公園は適当とは言えないように思います.この公園よりもクワ力゛夕がたくさんいる場所まで足を伸ばしていただきたいところです.
それと,もしこの記事を見て,公園内の街灯巡りをしてみようかという方がいましたら(たぶんいないとは思いますが),くれぐれも自分の身の安全を考え,自己責任でお願いします.夜の水元公園の人口密度は低いですが,いろんな人が来ています.ランニングや犬の散歩の人々だけではなさそうで,一見して何をしに来ているのかわからない不審者(自分を含む)と結構会います.
その他の観察記録(写真未掲載)
- 2025年7月20日午前,晴れ,園内の樹液場.1♂
- 2025年7月6日朝,くもり,園内の樹液場.2♂♂
参考
- Dorcus rectus (Motschulsky, 1857) in Bánki, O., Roskov, Y., Döring, M., Ower, G., Hernández Robles, D. R., Plata Corredor, C. A., Stjernegaard Jeppesen, T., Örn, A., Pape, T., Hobern, D., Garnett, S., Little, H., DeWalt, R. E., Miller, J., Orrell, T., Aalbu, R., Abbott, J., Abreu, C., Acero P, A., et al. (2026). Catalogue of Life (2026-05-15 XR). Catalogue of Life Foundation, Amsterdam, Netherlands. https://www.catalogueoflife.org/data/taxon/37CWS.
- 夜の水元公園で出会ったイキモノ 8/5(土). “ウラオレブログ”. http://blog.uraorange.com/?eid=234, (参照 2023-06-06).
- 君の故郷は今、大変な状況なんだな・・・・・ .“下町から愛をこめて”. http://sevenworld.grupo.jp/blog/296241, (参照 2023-06-06).
- . “”. , (参照 ).




















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