マガリケムシヒキの交尾(最新の写真)

園内の疎林,2024年5月6日朝,くもり

疎林のコナラの下枝の葉上で交尾中のマガリケムシヒキ.拡大図は名前の由来の複眼後端の刺毛列が曲がっているところ.この個体がメスで写真左奥がオスのようです.直射が当たらないと色がよくわかってキレイ.メスはオスよりも体色が明るいようです.

園内の疎林,2024年5月6日朝,くもり

左がオス.近くで撮影しても逃げずにとどまって交尾中.参考3によると春から空間で成虫は見られるようですが,なぜか写真が残っているのは春ばかり.目立つ行動をしている時期?



基本情報

和名
マガリケムシヒキ,ナミマガリケムシヒキ
分類
節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ムシヒキアブ科 マガリケムシヒキ属 (Neoitamus)
英名
(in Jpn.) Magarike-mushihiki; A Species of Robber Fly
学名
Neoitamus angusticornis (Loew, 1858)
状況

写真とメモ

圃場,2023年4月9日午前,晴れ

自転車にまとわりついてきたアブ.春先から見られるマガリケムシヒキのオスでした.写真の中の拡大部,上は「曲がり毛」の名前の由来となった複眼後端の毛列(矢印)です.黒い刺毛が並んでいて,途中で前方(複眼の方)に曲がっているのがわかります.今回はじめてこの毛が撮れました.拡大部の下は,腹端の様子から,マガリケムシヒキのオス.

圃場,2023年4月9日午前,晴れ

アスファルトの道路に止まると体色が溶け込みます.足の脛節が黄色が目立ちます.



圃場の草地,2022年4月17日午前,くもり

日向の杭に止まっていたマガリケムシヒキです.腹部の先端が交尾器で膨れているのでオス.足の脛節の黄色が目立ちます.頭部の複眼後端に曲がった毛が列をなして生えているのが名前の由来ですが,残念ながら見えていません.体の毛は見えているのですが.

圃場の草地,2022年4月17日午前,くもり

背面から.



圃場,2018年5月13日朝,くもり

体の細いムシヒキアブ.マガリケムシヒキのメスのようです.足の腿節が黒く,脛節がオレンジでその先も褐色です.腹部先端の生殖器も黒いですね.今度の写真は,拡大すると頭部の目の上から生える毛が前方にカールしているのが見えるような見えないような…



圃場,2013年5月3日午後,晴れ

シオヤアブよりもずっと細身のムシヒキアブが,ヨコバイを捕まえているところ.参考1のサイトを見ながら,足の脛節より先が黄色っぽいこと,オスの腹部の先端(交尾器)の外見が特徴的な丸い膨らみになっている種ということで,この種類が該当しました.写真のピントと解像度の問題で,名前の由来になっている「曲がり毛」は見えていません.曲がった毛は,複眼の後ろに並んで生えているそうです(参考2).

みずみずしい柔らかそうな(!)ヨコバイの体液をチューチュー吸っているところですね.

圃場,2013年5月3日午後,晴れ



参考

  1. ムシヒキアブ亜科(Asilinae). “ムシヒキアブ図鑑 ASILIDAE in Japan”. http://www3.kcn.ne.jp/~tgw/web_page/asilinae-pict.htm, (参照 2023-04-26).
  2. マガリケムシヒキ. “ご近所生き物図鑑”. https://shibusawakyuryo.web.fc2.com/musi/magarikemusihiki.html, (参照 2023-04-26).
  3. マガリケムシヒキ. “虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-abu_musihiki_magarike.htm, (参照 2024-06-11).
  4. . “”. , (参照 ).