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小合溜沿いの草地,2024年11月3日午後,晴れ

ヨツモンカメノコハムシを草地で発見.じっとして動きません.活動時期はそろそろ終わりの季節でしょうか.南方系の種類で,南西諸島では成虫で越冬するとのことです.越冬する場所はもっと風雪をしのげそうな場所が必要だと思いますが,関東での越冬ではどのぐらい生き残れるのでしょうか.



基本情報

和名
ヨツモンカメノコハムシ
分類
節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 ハムシ科 カメノコハムシ亜科 ヨツモンカメノコハムシ属 (Laccoptera) ヨツモンカメノコハムシ亜属 (Laccopteroidea)
英名
(in Jpn.) Yotsumon-kamenoko-hamushi; A Species of Tortoise Beetles
学名
Laccoptera (Laccopteroidea) nepalensis Boheman, 1855
状況

写真とメモ

園内の水辺,2024年6月30日朝,くもり

水辺でトンボを見ながら散歩していたとき,ちょうど咲いていたコヒルガオに大きなカメノコハムシがいました.体の周囲に張り出した透明な翅の部分に,黒い紋が4つあるヨツモンカメノコハムシという種類.分布域は日本よりも南,中国,台湾,インドシナ,インドまでという南方系の種類で,ヒルガオ科を食べるとのこと.日本では南西諸島だけから知られていましたが,2000年に初めて本州でみつかり,北に分布域を広げている種類のようです(参考3).同じくヒルガオを食草としている,在来種のジンガサハムシと競合しているだけでなく,サツマイモの害虫として警戒されているようです.

園内の水辺,2024年6月30日朝,くもり

カメノコハムシは翅が張り出しているのと同じく,前胸背も張り出していて,頭部はその下に隠れています.顔面が黒いのが見えます.

園内の水辺,2024年6月30日朝,くもり

こちらは別個体.脚を引っ込めて葉にくっついていました.前胸背の模様が笑った顔のよう.



参考

  1. Laccoptera nepalensis Boheman, 1855 in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/5876115 on 2024-07-13.
  2. ヨツモンカメノコハムシ. “虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-hamusi_yotumonkamenoko.htm, (参照 2024-07-13).
  3. 野村,笠井:外来および近縁在来ハムシ2種の幼虫における種間相互作用の検討. 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨. https://www.esj.ne.jp/meeting/abst/67/P1-PD-462.html, (参照 2024-07-13).
  4. ヨツモンカメノコハムシの発生について(令和3年度 発生予察情報)(PDF). 埼玉県病害虫防除所.令和3年10月29日. https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/207142/tokusuho-r3-3.pdf, (参照 2024-07-13).
  5. . “”. , (参照 ).