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園内の街灯,2024年11月17日夜,くもり

街灯に来ていたカスミカメ.以前確認した近縁種との区別点では,後脚腿節末端に暗色紋があるので,ウスモンミドリカスミカメですね.



基本情報

和名
ウスモンミドリカスミカメ
分類
節足動物門 昆虫綱 カメムシ目 カメムシ亜目 カスミカメムシ科 Taylorilygus
英名
Broken-backed Bug
学名
Taylorilygus apicalis (Fieber, 1861)
状況

写真とメモ

さくら堤,2022年12月4日午前,晴れ

さくら堤で満開になっていたキバナコスモスの花を見ていたら,花に虫がいるのを見つけました.上の写真では薄緑色の小さなカメムシの他に,奥に緑色のいも虫(オオタバコガの幼虫)が写っています.カメムシはきゃしゃな体を持つカスミカメムシ類で,ウスモンミドリカスミカメが候補となりました.ウスモンミドリカスミカメは世界中の熱帯から温帯域に分布,キク科の花に卵を産む種類で普通種.ヨモギ,アレチノギクなど,舌状花と管状花が分かれているような小型のキク科が多いとのこと.ただし,キバナコスモスが食草になるのかは不明です.

さくら堤,2022年12月4日午前,晴れ

ウスモンミドリカスミカメは光沢のあまりない薄緑色の体で,前翅には薄い褐色の帯状の不明瞭な紋があり,前翅の先端が褐色.温度変化や地域変化で模様がかなり変異が大きいのと,よく似た近縁種がいるのが難しいようです.近縁種のコアオカスミカメ,ツマグロカスミカメなどとの区別点は,口吻が長くて後脚の基節を超えること,各脚の脛節の棘が淡褐色なこと,後脚腿節末端に褐色の紋があることなど.最後の1つは今回の写真でも確認できます.キク科にいたという特徴とあわせて,ウスモンミドリカスミカメとしておきます.



参考

  1. Taylorilygus apicalis (Fieber, 1861) in GBIF Secretariat (2022). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/2010931 on 2023-01-31.
  2. ウスモンミドリカスミカメ. “室見川の野鳥版「デジタルカメムシ図鑑」”. http://bird-muromi.sakura.ne.jp/mushi/kamemush/kasumikamemushi/usumonmidorikasumikame/usumonmidorikasumi.html, (参照 2023-01-31).
  3. カスミカメムシ科~ウスモンミドリカスミカメ. “奥行き1mの果樹園 ”. https://gardening.biotope.work/usumonnmidorikasumikame, (参照 2023-01-31).
  4. . “”. , (参照 ).