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水辺の野草園付近,2024年12月15日午前,晴れ

ソバの実が次第に緑色から茶色に変わってきています.熟した実は黒褐色だと思いますが,まだそこまで黒くありません.触るとポロッと取れてしまうので,いくつか収穫してみました.

水辺の野草園付近,2024年12月15日午前,晴れ

シャクチリソバとふつうのソバは,実では区別できないようです.



基本情報

和名
シャクチリソバ
分類
被子植物類 真正双子葉類 ナデシコ目 タデ科 タデ亜科 ソバ属 (Fagopyrum)
英名
Tall Buckwheat
学名
Fagopyrum cymosum (Trevir.) Meisn.
Syn. Fagopyrum dibotrys (D. Don) H. Hara
状況
外来生物法生態系被害防止外来種(最終 修正版,2015年) (国外由来の外来種 > 総合対策外来種 > その他の総合対策外来種, Ⅳ 分布拡大期~まん延期) (参考1)

写真とメモ

水べの野草園付近,2024年10月13日朝,晴れ

今年も水辺の野草園のとなりのソバ畑にソバの花が咲いています.ここに生えているのは普通のソバだとずっと思っていましたが,種をまいている様子がないのに毎年決まって生えてきて,定期的に草刈りで除去されていることから,一年草のソバ(フツウソバ)を植えているわけではなく,多年草のシャクチリソバが毎年勝手に生えてきているのではと気づき,この2種類の特徴を確認してみました.参考5などによると,葉の形がソバは縦に長くて,シャクチリソバが幅が広くて五角形,葉の付け根が赤いのはシャクチリソバ,花茎の近くで葉が茎を巻くのがソバで,葉柄があるのがシャクチリソバ,(花びらのように見える)ガクの先端が丸いのがソバで,尖っているのがシャクチリソバなど,いろいろあるようですが,多年草の可能性が極めて高いのと合わせてシャクチリソバだと思います.

この場所以外では,中央広場の一画にソバ畑が出現したことがあるのですが,あちらは明らかに種がまかれ,1年だけだったのでフツウソバだったと思います.その説に合わせて,これまでのソバのページを分けます.

水べの野草園付近,2024年10月13日朝,晴れ

葉の葉場が広くて五角形,付け根の葉柄が付くところが赤くなっています.

シャクチリソバは,別名ヒマラヤソバとも呼ばれる,北インドから中国を原産とする種類で,日本にははじめは植栽されたものが逸出して広がったとのこと.参考2によるとヨーロッパにも広がっているようです.

水べの野草園付近,2024年10月13日朝,晴れ

花茎の近くの葉にも葉柄があり,葉が茎を巻きません.



水べの野草園付近,2020年11月3日午前,くもり

しばらく前から,一面のソバ(シャクチリソバ)の花が咲き誇っていた,水べの野草園の隣の草地.ソバの花です.小さい白い花ですが,雄しべの葯がピンクで可愛らしい花です.

水べの野草園付近,2020年11月3日午前,くもり

中央広場で以前見たことのあるソバ畑ほどは広くないですが,ここもかなり広いです.たくさんの虫が集まっています.もう咲きはじめてかなり期間が過ぎていて,だんだん白い花が減ってきました。花のシーズンが終わりかけています.

水べの野草園付近,2020年11月3日午前,くもり

咲き終わった花がたくさん緑の実になっています.ソバの実の形は三角錐といってよいのでしょうか.

水べの野草園付近,2020年11月3日午前,くもり

実の拡大.このあとしばらくすると,この場所のソバは完全に刈られて裸地になっていました.それでソバの「収穫」もしているのかどうかわかりませんが,毎年この場所にソバを植えているのでしょうね.秋に虫を見るのにはいい場所です.

追記 2024-11-10)植えているわけではなく,多年草のシャクチリソバが勝手に生えてきているようです.



水べの野草園付近,2013年11月3日朝,くもり

水べの野草園の隣の圃場の敷地に,白いソバの花が一面に咲いているところがありました.11月に咲いているのはソバとしては遅めの時期なのかもしれません.この写真,三角形の葉と小さな花が一緒に写っているソバらしい写真かと思ったのですがどうでしょう.ソバの花には,白色の他に,薄ピンク,赤まであるようですが,写真では,花が真っ白に見えます(が,暗い早朝だったので色は自信がありません).

水べの野草園付近,2013年11月3日朝,くもり

一面のソバの花なのですが,この場所,夏に来たときは何が生えていた場所だったのか… 覚えていません.そもそも,このソバは植えられているものなのでしょうか.

追記)1週間後,この場所に来てみましたら,一面に生えていたソバは綺麗サッパリ刈り取られていました.どうやら,植えられたものではなかったようです.

水べの野草園付近,2013年11月3日朝,くもり

花の拡大です.中央部が黄色っぽく色づいて,おしべの色が淡いピンク.

水べの野草園付近,2013年11月3日朝,くもり

葉と茎の拡大.かなり赤みの強い茎と三角形の葉.ソバはタデ科に属していますが,葉の付け根には膜状の「苞葉」が茎を囲んでいるのが,タデの仲間であることを感じさせます.

水べの野草園付近,2013年11月3日朝,くもり

まだつぼみのたくさんついている花序.



参考

  1. 生態系被害防止外来種リスト.“日本の外来種対策”(環境省 自然環境局). https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html.
  2. Fagopyrum cymosum (Trevir.) Meisn. in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/4036310 on 2024-11-10.
  3. シャクチリソバ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/syakutirisoba.htm, (参照 2024-11-10).
  4. シャクチリソバ. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/syakutirisoba.html, (参照 2024-11-10).
  5. ★ ソバなのか?シャクチリソバなのか? ★. “living for today...on the earth !”. http://hana0142406107subaru.blog81.fc2.com/blog-entry-1170.html?sp, (参照 2024-11-10).
  6. ソバとシャクチリソバ. “四季の花庭へ”. https://ryusyujp.blog.fc2.com/blog-entry-826.html, (参照 2024-11-10).
  7. . “”. , (参照 ).