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小合溜沿いのヨシ原，2024年4月14日朝，晴れ

ヨシ原の小道にたくさんの黒い虫が歩き回っている様子．ヤケヤスデでした．以前見たヤケヤスデ（仮）は脚や体側部分などに褐色系の色合いの部分が多い印象でしたが，この日歩いていたのは，直射日光下で見ているからか，みな体全体がかなり黒っぽく見えます．もしかしたら，以前林の中で見たのとは別種の可能性？

小合溜沿いのヨシ原，2024年4月14日朝，晴れ

ヤケヤスデが住宅地などで大量に出てくるのは梅雨時が多いでしょうか．ヤケヤスデの生活史では，大量発生の時期は成虫の繁殖期にあたるようです（参考1）．春先に出てくるのは，越冬した幼虫か成虫になったばかりの個体にあたりそうです．



基本情報

和名
ヤケヤスデ類
分類
節足動物門 ヤスデ綱 オビヤスデ目 ヤケヤスデ科
英名
Greenhouse Millipede
学名
Gen. sp.
状況

写真とメモ

小合溜沿いの疎林，2020年16月14日朝，くもり

雨で濡れた木の枝でみつけたヤスデ．交尾なのか，その前後の段階なのか不明ですが，2頭が絡まっています．よく見るヤケヤスデは体が黒っぽいのですが，この2頭はちょっと明るい体色．体の左右の中央に前後に暗い色の縦帯が見えます．


園内の樹液場，2018年9月23日朝，くもり

園内の樹液場にいた体長2cmのヤスデです．住宅地などにもいる，一番よく見る普通のヤスデだと思います．体は黒っぽいですが，各体節の横に張り出したところ（側庇［そくひ］という場所とのこと)と足の色は明るい褐色です．

種類としてはヤケヤスデという種類のようです．ただし，日本にはオビヤスデ目が200種足らず，ヤケヤスデ科が20数種いるとのことです．千葉県のヤスデ類のリスト（参考4）を見ても，オビヤスデ目が24種，ヤケヤスデ科が8種見つかっています．しかし，これらの種のうち，オビヤスデに近いと思われる種類（たとえば，キリシマヤケヤスデ Cawjeekelia nordenskioeldi）の写真が掲載されているサイトがまったくないため，資料をもっていない素人が種類を確定するのが難しい状況です．このことから参考2ではヤケヤスデの一種という言い方をしています．たぶんこれが正しい姿勢なので，ここでもその方針を採用します．



参考

  1. ヤスデ類（ヤケヤスデ）．（PDF） “山梨県 衛生環境研究所”． https://www.pref.yamanashi.jp/documents/20848/yasude.pdf, (参照 2024-04-27).
  2. ヤケヤスデの一種．“東京23区内の虫”． http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-824.html, (参照 2023-06-18).
  3. ヤケヤスデ．“虫navi”． https://mushinavi.com/, (参照 2023-06-18).
  4. 萩野：千葉県産土壌動物リスト I 有翅昆虫を除く動物群．（PDF） 千葉中央博自然誌研究報告（J. Nat. Hist. Mus. Inst., Chiba）13(2): 83-141, 2016. http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/publication/journal_13-2_3hagino.pdf, (参照 2023-06-18).
  5. ． “”． , (参照 ).