基本情報

和名
ヤクナガイヌムギ
分類
被子植物類 単子葉類 ツユクサ類 イネ目 イネ科 スズメノチャヒキ属 (Bromus)
英名
California Brome
学名
Bromus carinatus Hook. & Arn.
状況

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2024年4月28日朝,晴れ

草地の外れに高さ数十cmで茂っていたイネ科.カモジグサってこんな感じだったかなと思いながら,花の写真を撮って来ました.花序の小穂はふっくらしていて,先端が芒(のぎ)になっているのですが,芒の長さは数mm程度とかなり短いです.小穂からは黄色と茶色の雄しべの葯がぶら下がっています.茶色いのは古い葯で,黄色い葯が新しいものでしょう.小穂の基部のほうにある白い小さな試験管ブラシのようなのが雌しべです.調べたところ,カモジグサは小穂が紫色がかっていて,芒が非常に長い種類で違いました.ヤクナガイヌムギという種類がよく似ていました.イヌムギは「閉鎖花」で,開花時にも雄しべや雌しべが外から見えないのに対し,ヤクナガイヌムギは写真のように外に出てくる種類でした.イヌムギは芒がほぼないのに対し,ヤクナガイヌムギは数mmの長さがあるとのこと.

小合溜沿いの草地,2024年4月28日朝,晴れ

イヌムギもヤクナガイヌムギも外来種で,イヌムギは南米原産,ヤクナガイヌムギは北米原産とのこと.

小合溜沿いの草地,2024年4月28日朝,晴れ

葉は細長く,葉の幅は8mm程度でした.

小合溜沿いの草地,2024年4月28日朝,晴れ

小合溜沿いの草地,2024年5月3日朝,晴れ

ヤクナガイヌムギとイヌムギとの区別点は,葉の付け根の葉鞘の毛の有無とのこと(参考2).ヤクナガイヌムギの葉鞘は無毛,イヌムギは毛が密生します.



参考

  1. Bromus carinatus Hook. & Arn. in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/2703712 on 2024-05-02.
  2. ヤクナガイヌムギ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/yakunagainumugi.htm, (参照 2024-05-02).
  3. イヌムギ・ヤクナガイヌムギ. “四季の里地里山植物 ”. http://pfv96566.la.coocan.jp/images/SpSu/SpSuD/SpSuDD/SpSuDDM406013inumugi.htm, (参照 2024-05-02).
  4. . “”. , (参照 ).