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草地のオギかススキの葉の上で，2頭の小さなクモが動いているのを見つけました．1頭が黒っぽく，1頭が灰褐色です．マミジロハエトリのオスとメスでした．お互いに向かい合って何かしている雰囲気です．時間経過の様子を撮影してみました．後で調べてみると，オスとメスが向かい合って，オスが手を広げてアピールしながらメスに近づいていくのは交尾の前の求愛のダンスのようです．参考2は別種ですが，アンダーソンハエトリのペアの求愛と交尾の様子です．今回の写真のペアは，オスが求愛の動作をしていましたが，結局交尾まではいかなかったようで，オスが撤退していきました．

左の個体，頭胸部が黒くて白い帯のあるのがオス，右の頭胸部が褐色で，腹部が大きく灰褐色の個体がメス．オスが手（第1歩脚）を広げながらメスに近づいていきます．右のメスはどうやら何か獲物をつかまえて食事中の様子．獲物は前胸背が黒いセグロカブラハバチのように見えます．

オスが手を広げたまま，メスに接触します．交尾する場合はオスが触肢をメスの腹部に持っていくようなのですが，その前にオスは後退りしていきました．

オスは下がったところで再び手を広げてアピール開始．メスに近づいていきます．

またメスと接触するところまで進みましたが，メスが逆に手を伸ばして「それ以上近づくな！」と言っているような．その後，今度はオスが下がる前に，メスがオスを乗り越えて前方に去っていき，オスだけがその場に取り残されました．

基本情報

和名

マミジロハエトリ

分類

節足動物門 クモ綱 クモ目 ハエトリグモ科 マミジロハエトリグモ属 (Evarcha)

英名

(in Jpn.) Mamijiro-haetori; a Species of Jumping Spiders

学名

Evarcha albaria

状況

写真とメモ

マミジロハエトリのメス発見．前から見ると愛嬌のある顔．メスはオスよりも体が大きく，体の色調，模様はオスとはかなり違います．オスは黒い胸部の前部にマミジロの名前の由来の「眉のような白帯」がありますが，メスにはありません．

オスの腹部は淡褐色ですが，メスの大きな腹部は褐色系と灰色系の細かい模様が入っています．ネコハエトリにもちょっと似ています．

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ソバ畑のソバの葉上で．小さなクモが動き回っていましたが，何種類かいたようでそのうちの1種類がこのクモでした．頭胸部は黒くて白い帯が目立ちます．触肢の下半分も白です．腹部は淡褐色で黒い毛が見えます．室内でも似たような黒白のクモが飛び跳ねているのをよく見るように思いますが，それとは種類が違うようで，室内のはアダンソンハエトリという種類で，こちらはマミジロハエトリです．アダンソンハエトリの写真を見直してみるとそちらは腹部も黒白でした．

マミジロハエトリはロシアから中国，朝鮮，日本などに分布する種類とのこと．オスはこの色彩ですが，メスはネコハエトリのメスにもちょっと似た感じの褐色をしています（参考1）．

参考

1. マミジロハエトリ． “北茨城周辺の生き物”． http://kitaibaraki987.blog.fc2.com/blog-entry-1217.html, (参照 2024-05-12).
2. ハエトリフィルム / Jumping Spider Film：ハエトリグモの求愛と交尾がスゴかった♡　Jumping spider courtship and mating（YouTube）． https://www.youtube.com/watch?v=7YziW9UUZNk, (参照 2024-05-12).
3. ． “”． , (参照 ).