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園内の街灯,2024年8月18日夜,くもり

白い小さなヒメシャク.類似する種類が多いのですが,マエキヒメシャクっぽいです.よく似たウスキクロテンヒメシャクが園内では一番多い種類のようですが,写真の個体では,後翅の突起が目立つこと,前後翅の中央に1つずつある黒斑が前翅が薄く後翅が濃いこと,前翅の外横線が前縁付近で急角度で曲がるところなど,翅全体に黒い鱗粉が多いことなどから,マエキヒメシャクが候補となりました.



基本情報

和名
マエキヒメシャク
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) シャクガ上科 シャクガ科 ヒメシャク亜科 Scopula
英名
(in Jpn.) Sub-angled Wave (Scopula nigropunctata 種の名称)
学名
Scopula nigropunctata imbella (Warren, 1901)
状況

写真とメモ

林内の街灯の下,2021年8月28日夜,晴れ

ちょっと翅の鱗粉がかすれているのとストロボが強くあたっているので印象が違いますが,以前見つけたマエキヒメシャクっぽいガです.後翅の後部がとがっていること,外横線や中横線ははっきり見えますが前端が薄くなっています.各翅にある黒点は後翅のほうが目立ちます.点状に散らばる黒褐色の鱗粉はかなりとれてしまっているようです.



水生植物園,2021年8月22日夜,くもり

夜の道端の草に止まっていた小さなヒメシャク類.黄みがかった白い翅は光沢があります.似たような種類の多いグループですが,参考4などを使って,マエキヒメシャクという種類にたどり着きました.似た種類との区別点となった特徴は,前後翅全体にまぶすように分布している無数の薄黒い斑点です.それと後翅の後部に尖った箇所があること.

マエキヒメシャクという種類は本州以南の亜種につけられた名前ですが,Scopula nigropunctata という種類はヨーロッパから日本を含む極東アジアまで広い範囲に生息する種類のようです(参考1).



参考

  1. Scopula nigropunctata. Wikipedia, The Free Encyclopedia. September 14, 2021, 03:00 UTC. Available at: https://en.wikipedia.org/wiki/Scopula_nigropunctata. Accessed October 28, 2021.
  2. マエキヒメシャク. “みんなでつくる日本産蛾類図鑑v2”. (参照 2021-10-28) http://www.jpmoth.org/Geometridae/Sterrhinae/Scopula_nigropunctata_imbella.html.
  3. マエキヒメシャク. “東京23区内の虫 2”. (参照 2021-10-28) http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-638.html.
  4. シャクガ科ヒメシャク亜科Scipula属のそっくりさん4種. “東京23区内の虫 2”. (参照 2021-10-28) http://blog-imgs-73.fc2.com/t/o/k/tokyoinsects2/2015061508365374d.jpg.
  5. . “”. (参照 ) .