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小合溜沿いの草地,2024年11月4日午前,晴れ

林縁のクワの葉に小さな幼虫が群れていたところ.ヒトリガ類の幼虫に見えます.オビヒトリ,スジモンヒトリ,クワゴマダラヒトリなどが似ているようですが,若齢幼虫は特によく似ている種類が多いようで難しいですね.どれもクワの葉を食べることがある種類です.

小合溜沿いの草地,2024年11月4日午前,晴れ

拡大したところ.体は黄色系で頭部は黒,黒い斑紋が2対以上あります,頭部から3節めと,尾側から3節めに大きめの黒斑があり,これはどの個体も見られるようですが,個体によって,頭部のすぐ後ろや,一番うしろの体節にも小さい薄目の黒斑のある個体もいます.成長に伴ってだんだんと出てくる斑紋のようです.参考3では黒い斑紋が出そろった段階の若齢幼虫の写真があります.

小合溜沿いの草地,2024年11月4日午前,晴れ

ガの幼虫が集まっているのは矢印の葉です.このクワの株ではこの1枚だけ.



基本情報

和名
オビヒトリ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) ヤガ上科 トモエガ科 (Erebidae) ヒトリガ亜科 ヒトリガ族 Spilarctia
英名
(in Jpn.) Obi-hitori; A Species of Tiger Moths
学名
Spilarctia subcarnea (Walker, 1855)
状況

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2024年10月6日朝,くもり

一心に葉を食べるオレンジ色の毛束をもつ幼虫.食べているのはヤブカラシの葉で,林縁のクワの木をおおうように広がっているヤブカラシです.

小合溜沿いの草地,2024年10月6日朝,くもり

幼虫がクワの枝に移ったところ.全身の毛がオレンジ色の幼虫は,オビヒトリの幼虫のようです.オビヒトリは白い翅のヒトリガで園内では成虫を見つけたことはありません.日本の他,沿海州から朝鮮,中国,インドまで分布.クワやダイズ,ナスなどの害虫として知られていますが,広食性でいろいろな植物を食べるようです.

似ているオレンジ色の毛の幼虫としてスジモンヒトリもいます.スジモンヒトリの地色や毛色には変異が多く,オレンジ色から黒色までいろいろな色の個体がいるようです.スジモンヒトリも広食性で,クワやマメ類の他,サクラやケヤキなども食べるようです.

小合溜沿いの草地,2024年10月6日朝,くもり

小合溜沿いの草地,2024年10月6日朝,くもり

こちらは別の場所で見つけた幼虫.体に黒い斑紋が見えます.食べているのはヤブツルアズキなどのマメ科の葉のように見えます.

小合溜沿いの草地,2024年10月6日朝,くもり

大アゴが長くて目立ちます.体の地色は淡褐色.



参考

  1. Spilarctia subcarnea (Walker, 1855) in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/9478424 on 2024-11-03.
  2. オビヒトリ. “暁の蛾類図鑑”. http://kanon1001.web.fc2.com/data_musi/ga/K_hitori_ga/AK_hitori_ga/obi_hitori/obi_hiitori.html, (参照 2024-11-03).
  3. オビヒトリ. “埼玉の農作物病害虫写真集”. http://gaityuu.com/kokurui/daizu/obihitori/page0001.htm, (参照 2024-11-03).
  4. . “”. , (参照 ).