最新の写真

みさと公園,2024年3月17日午前,くもり

道端のクスノキの幼木の葉に,茶色い斑点がついていました.幼木全体にわたり,ほとんどの葉についています.クストガリキジラミのつくるクスノキハクボミフシという虫こぶのようです.以前見つけたときは,黒い盛り上がりでしたが,今回は茶色系をしています.上は赤褐色,下は黒褐色.おそらく最初にできたときは緑から黄色で,だんだんと黒っぽく色が変わっていくと思うので,新しい虫こぶなのではないかと.前回,葉の裏を見なかったので,葉をひっくり返してみたいところ.

みさと公園,2024年3月17日午前,くもり

こちらがちょっと色の濃い虫こぶのついている葉.複数の盛り上がりがつながって広がっているような形のものもあります.

みさと公園,2024年3月17日午前,くもり

葉裏の様子.葉表の盛り上がりに一致して,丸いクストガリキジラミの幼虫がはまり込んでいます.

みさと公園,2024年3月17日午前,くもり

拡大したところ.白い斑点が並んでいる大きいのが老齢幼虫で,白い縁取りで淡褐色の小さいのが中齢幼虫のようです.幼虫の体は平べったいのですね.

みさと公園,2024年3月17日午前,くもり

横から光が当たると,葉の凹凸にはまり込んでいるのがわかります.たまに穴が空いているのがあるのは羽化した後なのか,何かに寄生されたいたのか.



基本情報

和名
クストガリキジラミ
分類
節足動物門 昆虫綱 カメムシ目 アブラムシ亜目 トガリキジラミ科 Trioza
英名
Camphor Psyllid
学名
Trioza camphorae Sasaki, 1910
状況

写真とメモ

園内の林,2020年4月5日午前,くもり

林の道端の木の葉に黒い染みのようなものがたくさんできているのを見つけました.この葉は林内に点在するクスノキの幼木です.ただ虫食い状に枯れているだけではなさそうで,黒い部分は丸く盛り上がるように形が整っています.こういう虫こぶもあるのかも…と写真を撮って調べたところ,クスノキハクボミフシという名前のつけられた虫こぶでした.つくっているのは,キジラミ類のクストガリキジラミという種類.虫の写真は参考1,2.

園内の林,2020年4月5日午前,くもり

虫こぶを拡大したところ.葉の表面の質感は黒くないところとそれほど違いはなく,つやもあります.膨らんだところの中に幼虫がいるらしいのですが,未確認です.クスノキハクボミフシの名前の由来は,この盛り上がりの裏側では,葉がくぼんでいるとのこと.痛恨ですが葉の裏を見てません.

園内の林,2020年4月5日午前,くもり

盛り上がっていない場所にも黒い染みのような部分があるのですが,こちらも同じ種類の虫こぶかどうかは不明です.

園内の林,2020年4月5日午前,くもり

クスノキの幼木.この距離だとわかりませんが,近づくと結構な頻度でこの虫こぶにやられていていました.



参考

  1. クストガリキジラミ. “東京23区内の虫2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-1914.html, (参照 2024-03-23).
  2. クストガリキジラミ. “虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-kijirami_togari_kusu.htm, (参照 2024-03-23).
  3. . “”. , (参照 ).