基本情報

和名
メダケ
分類
被子植物類 単子葉類 ツユクサ類 イネ目 イネ科 タケ亜科 メダケ属 (Pleioblastus)
英名
Simon Bamboo
学名
Pleioblastus simonii (Carrière) Nakai
状況

写真とメモ

メタセコイアの森,2024年2月24日午前,晴れ

メタセコイアの森.冬はメタセコイアの葉が落ちて,森の中は明るくなります.林床にはアズマネザサが広がっていますが,一箇所だけ,ササタケの背丈が非常に高い一帯があるのに気づきました.上の写真では,手前が高さ1mほどのアズマネザサですが,その奥に背の高いササが広がる一帯があります.高さは3,4mほどでしょうか.高さの感じは,以前森の中で見つけたヤダケと似ていますが,いくつかの特徴から,こちらはヤダケではなく,メダケではないかと思います.

メダケは,日本では関東以西の河川敷や丘陵地などに分布とのこと(参考4).参考1によるとほとんど日本だけに分布しますが,それ以外の地域の都市部におそらく移入と思われる分布がぽつぽつあります.

メタセコイアの森,2024年2月24日午前,晴れ

葉は非常に細長くて,25cmぐらい.ヤダケの葉はもっと太かったです.

メタセコイアの森,2024年2月24日午前,晴れ

稈の様子.稈鞘が残っています.稈の1節の長さは25cmで,稈鞘の長さは1節の5分の3ほどでした.ヤダケの稈鞘はもっと長くて,稈の端まで届くほどです.

稈鞘がしっかり残るのは,タケ類ではなくササ類ですが,これはヤダケもメダケも該当します.ちなみに,アズマネザサもメダケと同じメダケ属に含まれます(参考4).

メタセコイアの森,2024年2月24日午前,晴れ

メダケとヤダケのもう一つのはっきりした違いは,稈の付け根から出る枝の数です.ヤダケでは基本的に1本または2本ですが,メダケでは3~7本で,枝が混んでいます.このため,メダケ群落の上の方は枝が混んでびっしりの印象で,枝が少ないヤダケとはかなり雰囲気が違いました.

メタセコイアの森,2024年2月24日午前,晴れ

枝の出るところの拡大.

メタセコイアの森,2024年2月24日午前,晴れ

葉は無毛で,葉鞘の肩毛が並行して伸びているのが見えます.



参考

  1. Pleioblastus simonii (Carrière) Nakai in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/2705962 on 2024-03-03.
  2. イネ科-3 タケ亜科-3 (Pleioblastus メダケ属). “広島の植物ノート”. http://forests.world.coocan.jp/flora/po-3.html, (参照 2024-03-03).
  3. メダケ. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/medake.html, (参照 2024-03-03).
  4. メダケ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/medake.htm, (参照 2024-03-03).
  5. . “”. , (参照 ).