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小合溜沿いのヨシ原,2024年2月24日午前,晴れ

ヨシ原の浅い水中で,緑の葉をつけたロゼット型の草を発見.この湿地で見たことのある水中に生える草を思い出して,そういえばタガラシがあったな,とたどり着きました.

小合溜沿いのヨシ原,2024年2月24日午前,晴れ

葉の形は3つに深裂して,葉先は丸みのあるタガラシの根生葉と同じです.



基本情報

和名
タガラシ
分類
被子植物類 真正双子葉類 キンポウゲ目 キンポウゲ科 キンポウゲ属 (Ranunculus)
英名
Celery-leaved Buttercup
学名
Ranunculus sceleratus L.
状況
IUCN レッドリスト 2023-1[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend unknown (個体数動向 不明) (参考1)

写真とメモ

小合溜沿いのヨシ原,2022年4月24日午前,くもり

水の張られた春のヨシ原.枯れたヨシの株の間から新しいヨシの葉が伸び始めている時期です.そこに小さな黄色い花をつけた草花を見つけました.花の感じは園内の林に多いキツネノボタンに似ていますが,ちょっと雰囲気が違います.黄色の花の中央の緑色の部分(花床)が大きく存在感があり,茎が太めで枝分かれが規則的に見えます.キツネノボタンと同じキンポウゲ属のタガラシでした.タガラシはヨーロッパから日本までユーラシア大陸,北米などに分布しています.

小合溜沿いのヨシ原,2022年4月24日午前,くもり

花の拡大.黄色い花びらと雄しべで囲まれた中央の黄緑色のかたまりが花床で,この表面に雌しべがあります.これが大きく目立つのが特徴です.キツネノボタンでもこの部分は黄緑色ですがかなり小さて,表面がトゲトゲしています.

小合溜沿いのヨシ原,2022年4月24日午前,くもり

花びらや雄しべが終わって花床が実になるところ.だんだん縦方向にのびてきています.

小合溜沿いのヨシ原,2022年4月24日午前,くもり

全体像.

小合溜沿いのヨシ原,2022年4月24日午前,くもり

茎の下の方に生える葉.キツネノボタンと似ていますが,凹凸が激しくて尖った葉のキツネノボタンに対して,もっと丸い印象.

小合溜沿いのヨシ原,2022年4月24日午前,くもり

茎から出る葉は細くて3つに分かれています.



参考

  1. Maiz-Tome, L. 2016. Ranunculus sceleratus. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T164175A1027583. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-1.RLTS.T164175A1027583.en. Accessed on 30 May 2022.
  2. タガラシ. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/tagarasi.html, (参照 2024-03-10).
  3. タガラシ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/tagarasi.htm, (参照 2024-03-10).
  4. ウマノアシガタに似た仲間. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/yasou/kubetu/umanoasigata.html, (参照 2024-03-10).
  5. Ranunculus sceleratus L. : In "Pl@ntNet identify" (世界の植物相). Retrieved from https://identify.plantnet.org/ja/the-plant-list/species/Ranunculus%20sceleratus%20L./data, (参照 2024-03-10).
  6. . “”. , (参照 ).