基本情報

和名
キツネノボタン
分類
被子植物類 真正双子葉類 キンポウゲ目 キンポウゲ科 キンポウゲ属
英名
(in Jpn.) Kitsune-no-botan; A species of Buttercup
学名
Ranunculus silerifolius
状況

写真とメモ

最新の写真

園内の林、2014年4月29日朝、くもり

園内に林縁の草地にあちこち咲いているキツネノボタンを今年も撮ってみました。これは大きくなってきた緑の実。トゲの先端が大きく曲がっているのがキツネノボタンの特徴。

園内の林、2014年4月29日朝、くもり

こちらはまだ花びらが付いている実です。

園内の林、2014年4月29日朝、くもり

茎と葉の付け根の拡大。茎にはまばらに毛が生えていますがこの毛が密生するケキツネノボタンという別種があるようです(参考3)。キツネノボタンではまったく生えていないことが多いようです。ここではキツネノボタンとしておきますが、正確に区別するのは難しいようですね。

園内の林、2014年4月20日お昼、くもり

こちらは花。何度見てもプラスチックのサンプルっぽい質感の花。

園内の林、2014年4月20日お昼、くもり



※ 同定の変更: ウマノアシガタと同定していましたが、同じ属のキツネノボタンに変更です。それにあわせて、上の分類表と下の文を変更(2013/5/29)。

きっかけは参考1の写真でした。水元公園で同じ時期に咲いていた、花がそっくりの写真にキツネノボタンという名前が。キツネノボタンとウマノアシガタとの違いをまとめた比較のページを見つけました。これによると、自分の写真もキツネノボタンにずっと近いと判断しました。情報源となった、自分よりも詳しい方々に感謝。

圃場、2013年5月3日午後、晴れ

前回撮った花がかなり傷んでいたので、フレッシュな花を撮ってみました。花びらがツヤツヤというか、テカテカに光るのがよくわかります。

キツネノボタンとウマノアシガタの区別点は、いくつかあるようですが、参考2の比較表(「似た花」ボタンを押すと表示される)にあるうち、もっともわかりやすいのが、花の中心部の色。ウマノアシガタは黄色でキツネノボタンは黄緑とのことなので、これが決め手でしょう。花びらのテカテカする光沢はウマノアシガタのほうが強く、キツネノボタンはこれでも弱いそうです。花びらは、完全に開いて平らになるのがキツネノボタンで、ウマノアシガタはそこまで開かない、これはあいまいかも。茎に生えている毛では、ウマノアシガタは茎からたくさんの毛が立って生えているが、キツネノボタンでは毛が少なく、上向きに生えて寝ていること。葉は、キツネノボタンは「3出複葉で小葉がさらに3裂」、ウマノアシガタは「3深裂するが単葉」だそうです。つまり、葉が完全に3つに分かれているか、深く裂けているもののつながっているか、の違いです。

圃場、2013年5月3日午後、晴れ

圃場、2013年5月3日午後、晴れ

1本の茎に、大きくなり始めた実と花、つぼみが付いているところ。実のトゲの先端がカギのように曲がるのがキツネノボタンの特徴だそうです。実につながる茎に上向きの毛がポソポソと。

圃場、2013年5月3日午後、晴れ

葉を注意深く見ると、確かに3つの葉が並んでいて、それぞれが3つに分かれています。



園内の林、2013年3月31日午後、くもり

中央広場の周辺の林床に咲いていました。雨の後だったからでしょうか、今咲いている花はもうだいぶ傷んでいるようで、図鑑に載っているようなツヤツヤした花びらではなくなっていましたが、まだつぼみもあるようです。

園内の林、2013年3月31日午後、くもり


参考

  1. 狐の牡丹(キツネノボタン) - 『日々徒然 日々戯言』 http://senshuu.blog.shinobi.jp/Entry/7763/
  2. キツネノボタン(みんなでつくる日本の花アルバム) - 『日本の高山植物と山野草』 http://mountain.jpn.ph/webalbum/hanaalbum/flowerdata.aspx?AC=JH&FC=6679
  3. ケキツネノボタン - 『西宮の湿生・水生植物』 http://plants.minibird.jp/hydrophytes/plants/shissei/ka_gyou/keKitsunenoBotan/keKitsunenoBotan.html