基本情報

和名
ツバナシフミヅキタケ
分類
菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ハラタケ目 モエギタケ科 フミヅキタケ属 (Agrocybe)
英名
(in Jpn.) Tsubanashi-fumidzukitake; A Species of Fieldcap Muschrooms
学名
Agrocybe farinacea
状況

写真とメモ

最新の写真

園内の林,2022年5月3日朝,晴れ

ウッドチップ地帯に生えるいつものツバナシフミヅキタケが,きれいなままの老菌として残っていました.カサが濡れてつやがありますが,カサの地色の黄褐色が周囲から濃くなっていますが,全体的に褐色が濃くなっています.

園内の林,2022年5月3日朝,晴れ

カサの裏と柄の様子.ヒダはかなり濃くチョコレート色になっています.ヒダがよれよれになりヒダ同士がくっついてしまうのでヒダが疎に見えます.カサやヒダの色が濃くなっているのに比べて,柄の色は若いときからほとんど変化がありません.



圃場の草地,2022年4月24日午前,くもり

園内のウッドチップの敷き詰められた場所に生えるツバナシフミヅキタケが,この春も大発生していました.ウッドチップの草地では,写真のようなフェアリーリングもどきがあちこちにできています.

圃場の草地,2022年4月24日午前,くもり

ここのキノコはあまり古くなく,乾燥もしていないらしく,しわのない明るい色のきれいなカサです.特徴的なカサの

圃場の草地,2022年4月24日午前,くもり

園内の林,2022年4月24日午前,くもり

こちらは森のチップ置き場に発生したツバナシフミヅキタケの群落ですが,ちょっと古くなって色が濃くなっているのが混じっています..

園内の林,2022年4月24日午前,くもり

園内の林,2022年4月24日午前,くもり

形のきれいなのを記念撮影.ひだは灰褐色で中ぐらいからやや疎.柄は繊維状でカサと同系統の褐色を帯びていて,基部がふくらんでいます.

園内の林,2022年4月24日午前,くもり



小合溜沿いの小道,2021年5月23日午前,くもり

ウッドチップの敷き詰められた小道沿いに広い範囲にたくさん生えていたキノコです.カサの直径は5cm未満ぐらいで,色は黄褐色,吸湿性があって周囲が濡れて色が濃くなっています.図鑑で種類を調べても該当する種類がなかなかみつかりませんでしたが,ウッドチップに大量に生えるキノコが珍種のはずはないと調べ方の方針転換をし,これまで見たことのあるキノコがもし濡れたらどうなるかという観点で調べてみると,どうやらそれらしい候補がみつかりました.4月に林の中のウッドチップ置き場に群生していたツバナシフミヅキタケの濡れた時の写真を参考4,5のサイトで発見,これとそっくりでした.写真のキノコは,4月に撮影したときとカサの広がり方が違っていて気づきませんでしたが,ツバナシフミヅキタケの特徴を持っていることに気づきました.キノコって難しい…

小合溜沿いの小道,2021年5月23日午前,くもり

ヒダは疎で褐色.柄は繊維状で内部はほぼ中空で髄状です.



園内の林,2021年4月18日午前,晴れ

ツバナシフミヅキタケが群生していた場所の1週間後.きれいな黄褐色だったキノコが黒褐色になって朽ちていくところ.思ったことが2つあります.1つは,1週間ほぼ原型を保っていたということは,虫にも食べられなかったということ.幼菌のうちから虫にかじられて歯型のように欠けていくキノコもありますので,きのこの種類によって,虫にも好き嫌いがあるのかなと.もう一つは,キノコの佃煮みたいです.キノコを煮しめてこうなるキノコならお惣菜にできるのかなと.ご注意:ツバナシフミヅキタケは食べられません.



園内の林,2021年4月11日午前,晴れ

林内のウッドチップ置き場に黄褐色のキノコが群生していました.たくさんのキノコが折り重なるように生えていて,大きいのは10cm以上もあります.乾いた感じのキノコで触るとつるつる.帰ってから調べてみるとツバナシフミヅキタケというキノコが外見が近そうでした.フミヅキタケという名前から8月(文月)に生えるのかなと思うと,春から夏にかけて見られる種類.公園の腐葉土やウッドチップなどにたくさん生える種類としてよく知られている種類のようです.近縁種では、フミヅキタケという食菌と同じ属で,同じく食べられるヤナギマツタケも今は別の属ですが近縁.でも、ツバナシフミヅキタケについてはネット上では食べてみたという記事もあるものの,昔は食べたが現在は有毒として考えられているという書き方がされている種類です.

園内の林,2021年4月11日午前,晴れ

長径数m程度の広い範囲に列をなして生えています.結構な壮観.

園内の林,2021年4月11日午前,晴れ

カサの表面には弱いすじがあってすき間がくぼみになっている感じです.小さいものはカサの縁が丸まっています.

園内の林,2021年4月11日午前,晴れ

柄は繊維状で,色ははじめはカサよりもちょっと白っぽいか同じぐらいの黄褐色です.名前の通りでツバはなし.基部が膨らんでいて,白い菌糸が広がっているのが見えます.

園内の林,2021年4月11日午前,晴れ

ヒダは褐色で中程度またはやや疎.柄の付き方は上生~直生の感じです.柄の内部は中空というより髄状でした.



参考

  1. ツバナシフミヅキタケ. “三河の植物観察”. (参照 2021-05-18) https://mikawanoyasou.org/kinoko/tubanasihumidukitake.htm.
  2. ツバナシフミヅキタケ. “■Kinoko □oso的キノコ写真図鑑”. (参照 2021-05-18) http://toolate.s7.coreserver.jp/kinoko/fungi/agrocybe_farinacea/index.htm.
  3. ツバナシフミヅキタケ. “三十九さんの部屋”. (参照 2021-05-18) https://ameblo.jp/sanjukyu/entry-12509046740.html.
  4. ツバナシフミヅキタケ. “ドキッときのこ”. (参照 2021-07-24) http://dokitto.com/database/D-tubanasihumidukitake.htm.
  5. ツバナシフミヅキタケ1. “きのこ図鑑”. (参照 2021-07-24) http://yoshiki-yk.sakura.ne.jp/tubanashihumidukitake1.htm.
  6. . “”. (参照 ) .