基本情報

和名
ナミルリイロハラナガハナアブ
分類
節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ハナアブ科 ハラナガハナアブ属 (Xylota)
英名
(in Jpn.) Nami-ruri-haranaga-hanaabu; A Species Leafwalker Hoverflies
学名
Xylota danieli
状況

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2022年4月24日午前,くもり

草地を飛び回っていた小さいアブです.体が黒で地味なのですが,よく見ると黒い複眼の間の部分が金属光沢のあるブルーだったり,後肢の腿節が紡錘状に太く,脛節が大きく湾曲しているなど,特徴的なところもあるアブです.帰って調べたら,ハナアブのグループに属するハラナガハナアブ属 (Xylota) に含まれる種類のようです.似たような種類がいて外見だけの区別は難しいようですが,東京でも個体数の多い普通種で,ナミルリイロハラナガハナアブという種類がありましたので,これを暫定候補として考えています.学名については参考1のサイトより.

小合溜沿いの草地,2022年4月24日午前,くもり

参考2,3には,よく似た近似種として,ルリイロハラナガハナアブ (Xylota abiens),ミヤマルリイロハラナガハナアブ (Xylota coquilletti) という種類がいて,肢の黒い部分と白い部分の位置関係などで区別できるようです.この個体は,前肢と中肢は脛節から先が白,後肢は脛節は基部から半分ぐらいまで白,その先は灰色です.

和名については,この種類 ナミ・ルリイロ・ハラナガ・ハナアブの旧称がニセ・ルリイロ・ナガ・ハナアブで,ミヤマ・ルリイロ・ハラナガ・ハナアブの旧称が ルリイロ・ナガ・ハナアブ なんでしょうか.ナガハナアブ属という別のグループとの混乱を避けるための改称らしいですが,学名も変化しているのでちょっとまだ整理しきれていません.

小合溜沿いの草地,2022年4月24日午前,くもり

ナミルリハラナガハナアブは腹部の背面は黒い種類ですが,別の種類には腹部に黄紋のある種類もいます.



参考

  1. ハラナガハナアブ族. “ハナアブの世界”. (参照 2022-06-11) http://syrphidae.a.la9.jp/tribe/xylotini.htm.
  2. ナミルリイロハラナガハナアブ. “虫navi”. (参照 2022-06-11) https://mushinavi.com/navi-insect/data-abu_hana_namiruri.htm.
  3. ナミルリイロハラナガハナアブ. “東京23区内の虫 2”. (参照 2022-06-11) http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-1138.html.
  4. . “”. (参照 ) .