イヌシデ Asian Hornbeam
基本情報
- 和名
- イヌシデ
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 バラ類 ブナ目 カバノキ科 クマシデ属 (Carpinus)
- 英名
- Asian Hornbeam
- 学名
- Carpinus tschonoskii
- 状況
- IUCN レッドリスト 2021-3:[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend unknown (個体数動向 不明) (参考1)
写真とメモ
最新の写真
5月に入りイヌシデの若葉の緑色も濃くなって来ました.3月に見たときは雄花の時期で雌花を確認できませんでしたが,花が終わり,実ができる時期.房状に垂れているのが果序です.
水平に広がっている小さな葉のようなのが果実を包む果苞で,2枚がセットになっています.その間に未熟な果実があるとのこと.
樹皮.
園内の通り沿いのイヌシデの木では,たくさんの黄色っぽい花が風に揺れていました.多くの落葉樹では芽吹きがはじまるぐらいの時期で,イヌシデの新芽もまだ小さいので風景の中で目立ちます.
イヌシデは春先の花も特徴的ですが,葉についても葉脈が目立つ特徴的な葉をもっていますが,まあ地味な木です.ナラ・カシ類とともに,雑木林に生えている木として最初に思い浮かべる,いわゆる”雑木”の一種です.日本の他,朝鮮,中国などに分布する落葉広葉樹で,日本では岩手以南.同属の近縁種にはクマシデ,アカシデなどがあります.シデ類の材木は堅くて重く,細工物や家具などに使われ,シイタケのホダ木などにも使われるようです.
雄花の拡大.イヌシデは雄花と雌花がありますが,ぶらさがっているのはみな雄花です.雌花はまだ伸びていない新芽の中にできます.写真中央に新芽がありますが,まだ雌花がどれかもわかりません.雌花が咲くのはもっと後の時期ですね.雄花は,うろこ状になった部分が1つ1つの花で,それが集まって花穂をつくっています.1つの花に雄しべが数本あります.
こちらはまだ新芽が広がっていません.
イヌシデの樹皮.
参考
- Shaw, K., Roy , S. & Wilson, B. 2014. Carpinus tschonoskii. The IUCN Red List of Threatened Species 2014: e.T194653A2356037. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2014-3.RLTS.T194653A2356037.en. Accessed on 05 May 2022.
- “イヌシデ”. ウィキペディア日本語版. 2017-11-24. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%82%B7%E3%83%87, (参照 2022-05-05).
- イヌシデ. “松江の花図鑑”. (参照 2022-05-05) https://matsue-hana.com/hana/inuside.html.
- カバノキ科イヌシデ属イヌシデ. “かのんの樹木図鑑”. (参照 2022-05-05) http://kanon1001.web.fc2.com/foto_sinrin/K_kaba_no_ki/inu_side/inu_side.htm.
- イヌシデ. “庭木図鑑 植木ペディア”. (参照 2022-05-05) https://www.uekipedia.jp/%E8%90%BD%E8%91%89%E5%BA%83%E8%91%89%E6%A8%B9-%E3%82%A2%E8%A1%8C/%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%82%B7%E3%83%87/.
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