キンバエ類 Green Bottle Flies
基本情報
写真とメモ
下のと同じキンバエ?(最新の写真)
体が大きくて,色が目立つキンバエ類がいたので撮ってきました.メスのようです.ブルーグリーンに光る体のツヤは強く,周囲の景色が映っています.体の毛がはっきり見え,前胸背の中央刺毛は2列,腹部体節に縁取りなし.写真を見る限り,前回撮影したキンバエ(仮)と同じ特徴を持っていました.
クロバエ類の胸部には縦縞がありますが,キンバエにもよく見ると同様の縦縞があるのを見つけました.青い光沢が強い部分と緑の光沢が強い部分が縞々になっています.
キンバエ?
葉上で見つけたキンバエ類.写真はメスのようです.ホホグロオビキンバエと混じってたくさんいましたが,こちらはよく見るキンバエですね.頭部があまり幅広くなく,胸背の毛がはっきり見えていて,中胸背の正中刺毛は2列,腹部の節の後端が帯状に黒くなっていません.参考3では可能性のある種類が多いようですが,キンバエ,ミドリキンバエ,コガネキンバエなどが該当しそうです.これらのメスは外見からだけだと区別できない場合もあるようなので,種類までたどり着けません.市街地などで最も多い普通種はミドリキンバエ,コガネキンバエとのこと(参考3).
トウキョウキンバエ?
全身が緑や青に光るハエって大きいので,部屋に入ってくるとかなり気持ち悪いですが,野外で見るとそれほど気持ち悪く感じずに,綺麗で印象的です.このグループには外見がそっくりな種が多く,体に生える毛の本数で区別できればましなほうで,専門家が交尾器の形をみないとわからないのも何種類もいるので,キンバエ類としておきます.参考1の検索表を参考にして絞り込んでみたところ,胸部背面中央付近の毛が2列であること,腹部の節ごとに青黒っぽい帯があることなどから,可能性の高そうな種類はニセキンバエ属のトウキョウキンバエ,キンバエ属のミヤマキンバエ,ニセミヤマキンバエなどのようです.これらの種類はみなキンバエ族に含まれます(参考2).
上の写真と同じ個体です.別角度から.もう少し,シャープな写真だと毛がもっと見やすいのですが,それにしても写真だけだと死角が多すぎて肝心なところが写ってないことが多そう.交尾器はみえませんしね.
参考
- キンバエ類の検索(山男、山姥、雪男、雪女のためのハエ類同定資料、人魚海坊主も使用可). “Fly-Fly-Fly”. (参照 2012-10-14) http://furumusi.aez.jp/hp.fly/fly.top/calliphoridae1.htm.
- 倉橋 弘:(教育講演2)ヒロズキンバエとその仲間たち. “第1回マゴットセラピー研究会学術集会 講演・演題抄録集”.(PDF). (参照 2012-10-14) http://homepage3.nifty.com/btmcl/extract_01.pdf.
- 田中和夫:屋内害虫の同定法(3) 双翅目の主な屋内害虫 [1].家屋害虫 24(2), 67-11O, 2003. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10507677 (国会図書館デジタルコレクション)
- . “”. (参照 ) .
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