ナミホシヒラタアブ Thistle Eupeodes
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林縁の葉上のヒラタアブのメス.顔面中央に黒帯,額にも中央に黒帯があり,ナミホシヒラタアブです.腹部の幅が広く大型の個体.
基本情報
- 和名
- ナミホシヒラタアブ
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ハナアブ科 フタホシヒラタアブ属 (Eupeodes)
- 英名
- Thistle Eupeodes
- 学名
- Eupeodes bucculatus
- 状況
写真とメモ
水辺の野草園の花に来ていたヒラタアブ.腹部の斑紋はナミホシヒラタアブ型で,顔面には黒い正中線あり.複眼のくっついたオスなのでフタホシヒラタアブとの確実な区別は難しいですが,3枚目の写真では小楯板の毛が黒く見えています.
顔面の正中には黒線あり.
横から見たところ.腹部の腹面が白いこと,肢は腿節の途中まで黒,その先は黄色.
上の写真,以前見つけたナミホシヒラタアブのメスを見ることができました.腹背の左右の黄色い紋の形が,前から順に「離れる」「つながる」「つながる」になっていること,頭部の複眼の間,単眼から触角の間の中央に黒い毛の生えている帯状の部分があること.
こちらは複眼のくっついたオスです.
園内の池の近くの草地にいた, 1cmほどの小さなハナアブです.普通種らしいのですが, はじめてみた種類.胸部が金属光沢があるのと, 腹部の黄色と黒の帯が特徴的です.フタホシヒラタアブという近縁種がいて, 見分けが難しいとのこと.この個体はナミホシヒラタアブのオスのようです.
フタホシヒラタアブとの区別点としては, 腹部の黄色の帯のうち, 2本めと3本めが中央で切れているかどうかで(1本めの黄帯は両種とも切れている), ナミホシヒラタアブはつながっていて, フタホシヒラタアブは切れている, という傾向があるそうです.ただし, これが個体差が大きくて, 区別の決め手にはまったくならないそうで, 他の区別点で見るのがよいそうです.もっともわかりやすいのは, メスの場合, 頭部の頭頂部の単眼のある場所が黒いのですが, その部分よりも前, 左右の複眼の間に黒い部分があるかどうか.黒っぽい毛が生えていて黒い帯があるように見えるのがナミホシヒラタアブ, ないのがフタホシヒラタアブ.
この個体は左右の複眼がくっついたオスなので, オスの場合にも使える外見の区別法は, 黄色っぽい色をした小楯板に生えている毛が黒いか(ナミホシヒラタアブ), 黄色いか(フタホシヒラタアブ)というもの.上の写真では小楯板に黒い毛のシルエットが見えています.それ以外にもある微妙な区別点では, 胸部の背面の色合いが青銅色か(ナミホシヒラタアブ), 黄褐色か(フタホシヒラタアブ)なども.
参考
- フタホシヒラタアブ. “成城の動植物”. http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-7e97.html.
- ナミホシヒラタアブ. “東京23区内の虫2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-181.html.
- フタホシヒラタアブとナミホシヒラタアブ. “奥行き1mの果樹園”. http://gardening.oddeyes-whitecat.net/hutahosihirataabu.
- ナミホシヒラタアブ. “虫 みっけ!”. https://puntamama3.exblog.jp/24974372/.
- . “”. (参照 ) .
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