基本情報

和名
モウソウチク
分類
被子植物類 単子葉類 ツユクサ類 イネ目 イネ科 タケ亜科 マダケ属 (Phyllostachys)
英名
Tortoise Shell Bamboo
学名
Phyllostachys edulis
状況
外来生物法生態系被害防止外来種(最終 修正版,2015年) (国外由来の外来種 > 産業管理外来種) (参考1)

写真とメモ

中央広場,2023年12月17日午前,晴れ

せせらぎ広場(中央広場)の片隅でモウソウチクの竹林を発見.グリーンプラザの横にある樹木見本園には何種類ものタケ・ササが見られますが,そこではごく細いモウソウチクが数本見られるだけでした.ここの竹は太く高く育っています.鬱蒼とした竹林ではなく,モウソウチクがぽつぽつ生えているところにオカメザサが地面を覆っています.

モウソウチクの原産地は中国で,参考2,3によると18世紀に竹林,観賞用,食用として日本に入ってきたとのこと.日本では環境省の「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」に,「適切な管理が必要な産業上重要な外来種」として掲載されています.竹林が管理されなくなって放置されるようになり問題化してきたということのようです(参考2).

中央広場,2023年12月17日午前,晴れ

太い稈の様子でモウソウチクの特徴が出ていて,マダケ,ハチクとの違いを確認できました.マダケが鮮やかな緑をしているのに対して,モウソウチク,ハチクは表面が白い粉を吹いたようになっています.下の写真では,節の隆起が1本,隆起線の下に白い帯があります.マダケとハチクは隆起線が2本.

中央広場,2023年12月17日午前,晴れ

中央広場,2023年12月17日午前,晴れ

稈の根元付近.とれかけた稈鞘が残っています.モウソウチクのたけのこの時期は4月(3月~5月)とのことですが(参考2,3),その時期にたけのこの写真も撮りたいです.

中央広場,2023年12月17日午前,晴れ

枝から出る葉の様子.モウソウチクの葉はマダケよりもかなり小さく,風にそよぐ感じ.

中央広場,2023年12月17日午前,晴れ

稈の上の方からは節ごとに枝が出ています.枝は2本ずつ出るとなっていますが,ここでは1本ずつに見えます.

中央広場,2023年12月17日午前,晴れ



参考

  1. 生態系被害防止外来種リスト.“日本の外来種対策”(環境省 自然環境局). https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html.
  2. Phyllostachys edulis (Carrière) J.Houz. in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/5290168 on 2023-12-23.
  3. モウソウチク. “侵入生物データベース(国立環境研究所)”. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80740.html, (参照 2023-12-23).
  4. モウソウチク 孟宗竹. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/mousoutiku.htm, (参照 2023-12-23).
  5. イネ科-2 タケ亜科 Subfam. Bambusoideae-2 (マダケ属). “広島の植物ノート”. http://forests.world.coocan.jp/flora/po-2.html, (参照 2023-12-23).
  6. 筍(たけのこ)の旬はいつ?品種で異なる美味しい時期&調理法. “ふるさと納税DISCVOERY(ふるなび)”. https://furunavi.jp/discovery/knowledge_food/202112-bamboo-shoots/, (参照 ).
  7. . “”. , (参照 ).