基本情報

和名
クロオオアリ
分類
節足動物門 昆虫綱 ハチ目 アリ科 ヤマアリ亜科 オオアリ属 (Camponotus)
英名
Japanese Carpenter Ant
学名
Camponotus japonicus
状況

写真とメモ

水産試験場跡地,2023年7月16日午前,晴れ

道端にクロオオアリの巣を発見.よく晴れた暑い日で,アリの動きが超速いのでなかなか写真が撮れませんでしたが,しばらくしゃがみこんで何枚か撮ってみました.上の写真は巣の近くを動いていた頭部の小さいタイプの働きアリです.頭部の小さいのは体も小さめですが,クロヤマアリよりは明らかに一回り大きいです.体にはツヤがあって黒々としていて,腹部に生える毛は金色で長く目立ちます.

水産試験場跡地,2023年7月16日午前,晴れ

こちらの働きアリは頭部が大きいタイプです.頭部が幅広く,大アゴも大きくて格好よく,体も大きいので,これを撮りたいのですが,このアリのように巣穴の入口に陣取ってじっと警備係をしているのばかりで,全身がなかなか見えません.

水産試験場跡地,2023年7月16日午前,晴れ

こちらは巣に入っていく小型働きアリ.クロオオアリとクロヤマアリの区別点の一つに,胸部を横から見たときに,後ろの方にくびれがあるかどうか,というのがあります.この部分は全体が胸部に見えますが,実は胸部と腹部の一番前にある前伸腹節との境界で,クロオオアリは写真のように,胸部と前伸腹節がなだらかで丸みを帯びてつながりますが,クロヤマアリではその境界がくびれています(参考2がわかりやすい).

水産試験場跡地,2023年7月16日午前,晴れ

この木はちょっと弱った?アベマキの大木で,木の根元と一体化するようにクロオオアリの巣になっているらしく,まわりにたくさんの小さな入口がありました(矢印はすべて巣穴の入口).

水産試験場跡地,2023年7月16日午前,晴れ

同じ木の反対側.矢印が巣の入口.

水産試験場跡地,2023年7月16日午前,晴れ

どの入口にも,頭部の大きな大型働きアリが構えているようです.写真はひとつ上の写真の右下の穴の拡大.



参考

  1. クロオオアリ (Camponotus japonicus)の解説. “JAnt: 日本産アリ類画像データベース”. http://ant.miyakyo-u.ac.jp/J/Taxo/F80902.html, (参照 2023-07-18).
  2. クロオオアリの基礎知識. “日本産アリ類観察録”. https://arinippon.blog.fc2.com/e/kuroooari, (参照 2023-07-19).
  3. . “”. , (参照 ).