基本情報

和名
セイヨウタンポポ(外来タンポポ種群)
分類
被子植物類 真正双子葉類 キク類 キク目 キク科 タンポポ属
英名
Common Dandelion
学名
Taraxacum officinale (syn. Taraxacum campylodes)
状況
外来生物法生態系被害防止外来種 (国外由来の外来種 > 総合対策外来種 > 重点対策外来種) (参考1)
IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種侵略的外来種(一部の島嶼) (参考2)

写真とメモ

最新の写真

圃場、2017年4月29日午後、晴れ

セイヨウタンポポの綿毛の拡大。アカミタンポポとセイヨウタンポポは種部分の色の違いで区別できますが、在来種タンポポとの違いも、種と綿毛の違いで区別できるみたいなので、拡大写真を撮っておきました。カントウタンポポはセイヨウタンポポよりも種(綿毛)の密度が低く、1つ1つの種の形が太いようなので、今度探してみます。



圃場、2017年4月2日午後、晴れ

タンポポの花の季節はまだまだ続きますが、早く咲き終わった花が綿毛になっている時期。

圃場、2017年4月2日午後、晴れ

セイヨウタンポポとよく似た外来種にアカミタンポポという種があり、それらの最もわかりやすい区別は種の色が赤みがかっている(レンガ色)かどうかとのことなので、公園を歩きながら種の色を確認していくと、調べた10数箇所のどこでも見られたのは、赤みがかっていない種でした。アカミタンポポの他の特徴には、セイヨウタンポポよりも花全体(頭花)が小さめで、頭花を構成する花の数が少ないこと、葉の切れ込みが大きく複雑な形であることなどがあるそうです。来年またアカミタンポポを探しててみましょう。



園内の草地、2014年4月13日朝、晴れ

カントウタンポポのページを作ったので、それとの比較用のセイヨウタンポポの写真です。セイヨウタンポポが日本在来種のタンポポと違う点は、花を側面から見ると総苞片というガクのように見える部分がくるっとカールして反り返っていることです。こちらのほうが道端などでもよく見る普通のタンポポです。

こういう普通のタンポポは、セイヨウタンポポという種名を当てて解説するのが「日本では」普通ですが、欧米ではセイヨウタンポポという1種ではなく何百種類にも分類されているとのこと。日本に移入しているセイヨウタンポポもそういった何百種類のうちの数種類が混在しているということのようです。そこで、生態系被害防止外来種としての指定も、「セイヨウタンポポ」としてではなく「外来タンポポ種群」としてまとめられています。

園内の草地、2014年4月13日朝、晴れ

あちこち見て回った限りでは、水元公園ではセイヨウタンポポ(外来タンポポ種群)のほうがカントウタンポポよりもずっと多いようです。


参考

  1. 生態系被害防止外来種リスト - 『外来生物法(環境省 自然環境局)』 https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html
  2. Global Invasive Species Database (2017) Species profile: Taraxacum officinale. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/speciesname/Taraxacum+officinale on 26-07-2017.
  3. セイヨウタンポポ (2016年9月30日 07:58 UTC)- 『Wikipedia 日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%A6%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%9D