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カメムシの幼虫を見つけました．背面に散布された黄色い斑点の感じがキマダラカメムシに印象が似ていたので，キマダラカメムシの幼虫と早合点して撮ってきたのですが，キマダラカメムシの幼虫には黄色い斑点はなくぜんぜん雰囲気が違うことを確認．10年前にこれと似たクサギカメムシの幼虫を撮影した写真を見つけました．記憶はあてにならないです．

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カンナの大きな葉に張り付いていたクサギカメムシ．

基本情報

和名

クサギカメムシ

分類

節足動物門 昆虫綱 カメムシ目 カメムシ亜目 カメムシ科 クサギカメムシ属 (Halyomorpha)

英名

Brown Marmorated Stink Bug

学名

Halyomorpha halys (Stål, 1855)

状況

写真とメモ

羽化を失敗したのか，成虫原基の発生がうまくいかなかったのか，翅が短く，小楯板も小さいカメムシをみつけました．正常に見える頭部や前胸背の様子から，種類はたぶんクサギカメムシだと思います．翅に関するところがうまく形成されないと移動面では不利になりますが，幼虫のときから食草にいて，栄養を取れて異性と会えるならそれ以外はうまくいきそう．

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街灯の近くの木（タブノキ）に止まっていたカメムシ．光の当たり方によって色の印象が変わってしまう面もありますが，この個体は白い斑紋が目立たず，翅全体が暗色の紫色に見えます．

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この草地には，クサギカメムシの食べそうな植物，たとえばノイバラなどのバラ科，ヤハズエンドウ，クズなどのマメ科がいろいろ生えています．腿節が黄色に黒の斑点模様，跗節が黄色に見えます．体色が明るめの個体でしょうか．

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葉上にいた2頭のクサギカメムシ．おそらくオスとメスが交尾をするところだと思います．春に越冬から目覚めたクサギカメムシは付近の樹木で交尾して（←今ココ），その後産卵，孵化した幼虫が育って8月に新成虫，という生活史とのこと．

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クズについているクサギカメムシを見つけました．普通種のカメムシで，生活史はチャバネアオカメムシと似ているようです．マメ類と果物の害虫として知られている他，越冬する成虫が家屋に多数侵入してトラブルになったりします（参考1,2,3）．東アジアに棲息する種類ですが，北米に侵入して急激に増えて外来種の農業害虫として問題なっているようです（参考4）．

この個体は体色の赤みが強く，胸背の白い点が赤く，脚の色も黒っぽいです．

こちらは同じ場所で見つけた幼虫（参考5）．幼虫は1ヶ月半ほどで成虫になるとのこと（参考2）．

参考

1. “クサギカメムシ”. ウィキペディア日本語版. 2021-03-14. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%AE%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A0%E3%82%B7, (参照 2021-07-21).
2. カメムシ（クサギカメムシ）の情報．“株式会社環境コントロールセンター”． https://www.e-c-c.co.jp/gaichu/sonota-gaichu/kusagikamemushi.html, (参照 2024-07-13).
3. 果樹カメムシ類（チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ）越冬後成虫多発生のおそれ (PDF)． 令和６年度病害虫発生予察注意報 第１号． 令和6年5月10日． 千葉県農林総合研究センター（千葉県）． https://www.pref.chiba.lg.jp/lab-nourin/press/2024/documents/20240510chuihou01.pdf, (参照 2024-07-13).
4. 外来カメムシ、米国で農産物の脅威に（2013.03.05）． “ナショナル ジオグラフィック日本版”． https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7648/, (参照 2024-07-13).
5. クサギカメムシ． “幼虫図鑑”． http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/kusagikamemusi.html, (参照 2024-07-13).
6. ． “”． , (参照 ).