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園内の街灯,2024年6月16日夜,くもり

街灯の下,葉上のチャオビヨトウ.自分の街灯回りの頻度はあまり高くありませんが,それでも毎年のようにみつかるのは園内での個体数が多いようです.参考2,3によると,発生は6月~9月とのことですが,園内で見つけたのはみな6月.



基本情報

和名
チャオビヨトウ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) ヤガ上科 ヤガ科 モンヤガ亜科 チャオビヨトウ属 (Niphonyx )
英名
Hops Angleshade
学名
Niphonyx segregata Butler, 1878
状況

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2023年6月11日午後,くもり

草地の葉上でみつけたガ.腹部を持ち上げています.以前このガを見つけたのと同じ場所です.カナムグラが多い場所なのでここでの食草候補です.以前の写真と体色の色合いが違うのは,周囲の緑一色に合わせてカメラの自動補正が働いてしまっているからと思います.この個体は斑紋がきれいに残っていて,色の濃いところ薄いところのグラデーションがきれい.



小合溜沿いの草地,2022年6月5日朝,くもり

草地の葉上でみつけた褐色系のヤガです.かなり斑紋が薄くなっていて,以前見つけたフレッシュな翅よりも色が薄いですが,基本的な特徴が残っているようです.外横線の内側と前翅の翅端付近,亜外縁線内側の色が濃く,腹部に黒い点が見えます.食草はアサ科のカナムグラやカラハナソウとのこと.チャオビヨトウは1属1種,資料によって属する亜科が異なっているのは,分類の位置づけが歴史的に一定しなかった種類なのでしょう.他のヤガとは少し離れた位置づけのグループのようです.原産は東アジアですが,北米の東海岸に侵入して定着しているようです(参考1).



園内の街灯,2019年6月23日夜,くもり

街灯を回ったのですが,ガの少ない夜で小型のヤガ類が数頭見られただけでした.チャオビヨトウは,極東ロシアから東アジアに分布する種類で,幼虫の食草はカナムグラなど.



参考

  1. Niphonyx segregata (Butler, 1878) in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/ja/species/6132781 on 2022-08-10.
  2. チャオビヨトウ. “みんなでつくる日本産蛾類図鑑”. http://www.jpmoth.org/Noctuidae/Hadeninae/Niphonyx_segregata.html, (参照 2022-08-10).
  3. チャオビヨトウ. “暁の蛾類図鑑”. http://kanon1001.web.fc2.com/data_musi/ga/ya_ga/AK_hime_yotou/tyaobi_yotou/tyaobi_yotou.html, (参照 2022-08-10).
  4. . “”. , (参照 ).