基本情報

和名
ゲジゲジシダ
分類
(シダ・コケ) (シダ類) ウラボシ綱 ウラボシ目 ヒメシダ科 ミヤマワラビ属 (Phegopteris)
英名
Japanese Beech Fern
学名
Phegopteris decursive-pinnata, syn. Thelypteris decursivepinnata
状況

写真とメモ

最新の写真

水産試験場跡地,2022年12月4日午前,晴れ

水路脇のシダの多いあたりで,周囲にたくさん生えているオクマワラビと比べると,葉の密度が低く華奢なシダがあるように見えました.写真右手前はナガバヤブソテツ

水産試験場跡地,2022年12月4日午前,晴れ

オクマワラビの葉は根元に近づくに連れて大きく広がるので,全体が三角形に見えますが,ゲジゲジシダは最大幅は中間部で,根元に行くに連れて幅が狭まっていて,全体が披針形です.特徴的なのは中軸まで葉がついていて,翼というより,葉が全体でつながっている感じですね.

水産試験場跡地,2022年12月4日午前,晴れ

中間部の拡大.交互に出ている羽軸の反対側にも葉が広がっているところがゲジゲジに見えるということでしょうか.それとも,葉の全体の形が披針形なところが,周囲に足を広げたゲジゲジのイメージなのでしょうか.

水産試験場跡地,2022年12月4日午前,晴れ

葉の根元付近.影になっていますが葉柄の基部には褐色系の鱗片.

水産試験場跡地,2022年12月4日午前,晴れ

葉裏のソーラスは丸形で小さいです.中軸には白い毛.

ゲジゲジシダは日本から朝鮮,台湾,中国南部に分布する種類で,日本では本州以南.北限にあたる北東北ではレッドリストに登録されているようです.参考4によると,コゲジゲジシダ,オオゲジゲジシダ,ホウライゲジゲジシダという何種類かに区別されたことがあったとのこと.この特徴を見ると今回のはコゲジゲジシダに見えます.



参考

  1. Phegopteris decursive-pinnata (H.C.Hall) Fée in GBIF Secretariat (2022). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/8198582 on 2023-02-03.
  2. ゲジゲジシダ. “関西の花”. http://plants.minibird.jp/kansai/kansai50/kansai_ka/con_ke/gejigejiSida/gejigejiSida.html, (参照 2023-02-03).
  3. ゲジゲジシダ. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/gejigejisida.html, (参照 2023-02-03).
  4. ゲジゲジシダの観察. “日本のシダ植物”. http://pteris.la.coocan.jp/study/32/gejigejishida.html, (参照 2023-02-03).
  5. . “”. , (参照 ).