ヒメワラビ Swordfern
基本情報
- 和名
- ヒメワラビ
- 分類
- (シダ・コケ) (シダ類) ウラボシ綱 ウラボシ目 ヒメシダ科 ヒメワラビ属 (Macrothelypteris)
- 英名
- Swordfern, Mariana Maiden Fern
- 学名
- Macrothelypteris torresiana, syn. Thelypteris torresiana
- 状況
写真とメモ
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林の道端に生えていた華奢なシダ.羽状複葉は全体が三角形ですがサイズは小さめで軸も細め.ヒメシダ科のヒメワラビという種類のようです.かつてはヒメワラビとゲジゲジシダは同じヒメシダ属 Thelypteris にまとめれていましたが,ゲジゲジシダとは葉の全体の形がかなり違いますね.ヒメシダ属が複数の属に分けられることになったとき,ヒメワラビはヒメワラビ属 Macrothelypteris,ゲジゲジシダはミヤマワラビ属 Phegopteris になったようです.
葉の拡大.ヒメワラビには似た種類がいくつかあるようです.同じ属のミドリヒメワラビという種類は羽軸の根元に短い柄があるが,こちらはなし.中軸には狭い翼のようにつながっています.より南に分布して大型になる種類には葉の両面の毛が長く,アラゲヒメワラビとしてヒメワラビとは変種の関係にされることもあるようですが,国際的なデータベース World Fern では同一種(シノニム)とされていました.この基準でいうと,ヒメワラビは日本を北限として東南アジアから太平洋の島嶼部,南北アメリカ大陸などに分布しています(参考1).葉の両面に毛のないのがトウヒメワラビという別種とされていますが,今回のシダは毛が生えているようです.
軸の根元にもほとんど毛が目立ちません.毛がもっと生えていると,イワヒメワラビという種類でこちらは分類群が別で外見の似ている種類.
葉裏の様子.小さなソーラスがたくさんついています.葉裏には羽軸を中心に柔らかそうな毛が生えているように見えます.
葉裏の拡大.ソーラスは小さく勾玉のような形をしています.
参考
- Macrothelypteris torresiana (Gaudich.) Ching in GBIF Secretariat (2022). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/8846035 on 2023-02-11.
- ヒメワラビ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/sida/himewarabi.htm, (参照 2023-02-11).
- ヒメワラビ. “関西の花”. http://plants.minibird.jp/kansai/kansai50/kansai_ha/con_hi/himeWarabi/himeWarabi.html, (参照 2023-02-11).
- イワヒメワラビ、ヒメワラビ およびミドリヒメワラビの見分け. “日本のシダ植物”. http://pteris.la.coocan.jp/study/11/himewarabi.html, (参照 2023-02-11).
- . “”. , (参照 ).
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