基本情報

和名
オクマワラビ
分類
(シダ・コケ) (シダ類) ウラボシ綱 ウラボシ目 オシダ科 オシダ属 (Cyrtomium)
英名
Uniform Wood Fern
学名
Dryopteris uniformis
状況

写真とメモ

水産試験場跡地,2021年12月5日午前,晴れ

水産試験場の復元池の水路のシダ類の多い群落で.何種類か区別できた種類のうち,もっともシダらしい外見のがこれでした.シダの葉というと茎から左右にたくさんの葉が出て,その葉が更に分かれて…というフラクタル的な階層構造が見事なイメージですが,まさにそういう葉を持つ種類です.

オクマワラビは日本の他,朝鮮半島から中国などに分布する常緑性のシダです.オシダ属に含まれますが,オシダは雄羊歯の意味で,茎が太く鱗片があり,勢いよく広がる形からオスのイメージで付けられた名前とのこと.近縁種にクマワラビという種類があり,オクマワラビとの区別点は,葉裏の胞子嚢群(ソーラス)の分布の違いです.クマワラビは葉の先端部の幅の細い部分だけにソーラスがあるのが他の種類と違う特徴で,オクマワラビは葉の半分あたりまでソーラスがあります.

水産試験場跡地,2021年12月5日午前,晴れ

葉の裏面.葉の先端から半分ぐらいまでソーラスがつくとのこと.

水産試験場跡地,2021年12月5日午前,晴れ

葉の拡大.画面左奥にある中軸(葉の中央の茎)から出る葉を羽片,そこから分かれる葉を小羽片というようですが,小羽片にきれいな葉脈の模様が並んでいます.

水産試験場跡地,2021年12月5日午前,晴れ

水路際の風景.このあたりはオクマワラビ地帯.

水産試験場跡地,2021年12月16日午前,晴れ

下部の根元付近.茎には茶色の大きな鱗片がついています.



参考

  1. オクマワラビ. “三河の植物観察”. (参照 2022-04-13) https://mikawanoyasou.org/sida/okumawarabi.htm.
  2. オクマワラビ. “松江の花図鑑”. (参照 2022-04-13) https://matsue-hana.com/hana/okumawarabi.html.
  3. . “”. (参照 ) .