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園内の街灯,2024年5月4日夜,晴れ

ニカメイガらしきガを見つけました.翅の地色は暗色系で黒点の目立つ個体.

ニカメイガの名前の由来って年「2化」であることなのだと知りました(参考3).イネの害虫として有名で発生時期・回数が関心事項だったということなのですね.日本の大部分で年2化とのことですが,今の季節が第1化,以前見つけたのが8月ですのでその時期が第2化でしょうか.参考3によると,マコモに発生する個体群は年3化であることが知られていて,種分化につながることが推測されています.



基本情報

和名
ニカメイガ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) メイガ上科 ツトガ科 ツトガ亜科 ニカメイガ属 (Chilo)
英名
Asiatic Rice Borer, Striped Rice Stemborer
学名
Chilo suppressalis Walker, 1863
状況

写真とメモ

園内の街灯,2023年8月12日夜,くもり

街灯に来ていたツトガ類ですが,模様の特徴がつかみにくく種類を判定するのが難しかった写真.翅の地色は淡褐色ですが,模様があるのかないのかよくわかりません.前翅に数個のぼんやりした黒紋が斜めに並んでいます.この特徴がどうやらイネの害虫として有名なニカメイガのように見えました.ニカメイガは日本以外にもアジア,ヨーロッパなど世界のあちこちに分布しているようです(参考1).英語名には asiatic の語がありますので,アジア原産なのかと思いますが,原産地と侵入地の区別が分かる資料をまだみつけていません.イネだけでなく,ガマ類やマコモも食べるようなので,園内には多いのかもしれません.

園内の街灯,2023年8月12日夜,くもり

こちらは翅の色調がかなり暗いですが,数個の黒斑が同じように並んでいます.ネット上で見つかるニカメイガの写真もばらつきが大きく,個体差が多い種類なのかと.たとえば,参考1の写真は黒斑列がよくわかりますが,参考2の写真は個体によっては斑紋がよく見えません.



参考

  1. GBIF Secretariat: GBIF Backbone Taxonomy. https://doi.org/10.15468/39omei Accessed via https://www.gbif.org/species/1883226 on 2023-08-20.
  2. ニカメイガ. “みんなでつくる日本産蛾類図鑑”. http://www.jpmoth.org/Crambidae/Crambinae/Chilo_suppressalis.html, (参照 2023-08-20).
  3. 松倉:ニカメイガにおける種分化.植物防疫 62(3): 5-8. 2008.
  4. . “”. , (参照 ).