基本情報

和名
クロハツモドキ
分類
菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ベニタケ目 ベニタケ科 ベニタケ属 (Russula)
英名
Crowded Russula, Reddening Russula
学名
Russula densifolia
状況

写真とメモ

最新の写真

園内の林,2022年8月14日午後,くもり

台風の翌日の湿った林の道端でみつけた大きなキノコ.暗褐色の反り返ったカサをもつベニタケ類の成菌でした.カサの直径は10cm以上で,この付近にいくつか生えています.

園内の林,2022年8月14日午後,くもり

カサの表面はかなり色が濃く,周囲にはひび割れあり.

園内の林,2022年8月14日午後,くもり

カサの裏面のヒダと柄は帯白色,ヒダは密で整っています.褐色系のベニタケ類でヒダが密,ということで,以前にも園内でみつけたクロハツモドキの可能性が高そうです.

園内の林,2022年8月14日午後,くもり

肉はもろく,断面は部分的に黒くなります.柄の内部は髄状.

園内の林,2022年8月14日午後,くもり

反り返ったカサの角度は大きく,浅い漏斗状です.



園内の林,2021年8月16日午後,くもり

林の中で見つけた地味な色のベニタケです.何種類あるのかもよくわからないクロハツの近縁種ですが,前回見つけたのと似ているのでクロハツモドキにしておきます.ひだの柄の付き方や柄の様子,傷ついたところの黒くなっている様子が同じです.前回見つけたのよりもひだの間隔がちょっと広めのようです.クロハツ,ニセクロハツなどはもっと明らかにヒダが疎なのでそれとは別みたいです.

園内の林,2021年8月16日午後,くもり

園内の林,2021年8月16日午後,くもり



園内の林,2018年9月30日午前,くもり

林の中の特に暗いエリアで落ち葉をかぶっているきのこを発見.写真は落ち葉を除けたところ.明るい褐色のカサで,中央が凹んでいます.肉厚そうなキノコです.カサの直径が8cmぐらい,柄が7cmでした.種類を調べるとクロハツモドキと出ました.

クロハツモドキはアジア,ヨーロッパ,北アメリカに広く分布する種類で,カサは最大14cmまで大きくなるそうです(参考1).参考2-4によると,ベニタケ属にはこれに似た種類がいくつかあって,食べられる(らしい)クロハツや死ぬこともある猛毒菌のニセクロハツなども含む厄介なグループ.区別点は,ヒダの密度や傷つけたときの色の変わり方.クロハツモドキはヒダがかなり密ですが,クロハツとニセクロハツでは疎.傷つけたときの反応は,クロハツモドキとクロハツは,はじめ赤くなってその後黒くなる,ニセクロハツでは赤くはなるがその後黒くならない.という違いとのこと.

園内の林,2018年9月30日午前,くもり

ヒダの裏.白いヒダは密です.

園内の林,2018年9月30日午前,くもり

カサと柄の断面の様子.カサと柄が自然につながる形になっていて,柄とカサの中央部に虫が入っているのでしょうか,その部分が黒くなっています.カサの裏面,ヒダのところ,変色して黒くなっています.



参考

  1. Russula densifolia (23 March 2018, 04:58 UTC) In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.wikipedia.org/wiki/Russula_densifolia
  2. クロハツモドキ(擬黒初). “自然観察雑記帳”. http://naturalism-2003.com/kansatsu/fungi/kurohatsumodoki/kurohatsumodoki.html.
  3. クロハツモドキ. “森の子きのこ”. https://blog.goo.ne.jp/mushroomjapan/e/104a08736ece3f78128bef8359dd38cf.
  4. Russula densifolia (クロハツモドキ). “oso的キノコ写真図鑑”. http://toolate.s7.coreserver.jp/kinoko/fungi/russula_densifolia/index.htm.
  5. . “”. (参照 ) .