基本情報

和名
オオホソクビゴミムシ
分類
節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 オサムシ科 ホソクビゴミムシ亜科 Brachinus
英名
(in Jpn) Oo-hosokubi-gomimushi; a Species of Bombardier Beetles
学名
Brachinus scotomedes, syn. Brachynolomus scotomedes
状況

写真とメモ

園内の街灯の下、2018年6月2日夜、くもり

街灯の下の道路をちょこまかと高速で移動していたゴミムシ。一時も止まってくれず、ずっと移動していたのでピントがしっかり合っていませんが、種類は判別できました。通称ヘッピリムシとも呼ばれるミイデラゴミムシと同じグループ、ホソクビゴミムシ類では最もたくさんいる普通種のオオホソクビゴミムシです。胸部と足が細くて明るい褐色をした細身のゴミムシで、似た色彩の種類もいますが、写真の虫のサイズは約15mmで、最も大きい種類。このグループは、ミイデラゴミムシ同様、危険な目に遭うと、強烈な匂いの液を霧状に噴出させます。

参考2によると、ホソクビゴミムシ類は生態のあまり解明されていないグループのようです。ミイデラゴミムシの成虫は動物質をいろいろ食べますが、ミイデラゴミムシの幼虫は非常に偏食で、なんとケラの卵しか食べない寄生性の種類です。特殊な食生活のため絶食に強かったり、2齢、3齢幼虫は通常のゴミ虫の幼虫とは違い、イモムシ型の姿をしてたりなど、かなり独特です。一方、日本産の残りの5種類は幼虫が何を食べているのかまだ不明で、実験室での産卵にも成功していないそうです(参考2)。

ホソクビゴミムシ類は、オサムシ科と分けて、独立したホソクビゴミムシ科とすることもあるぐらい他のゴミムシとは異なったグループのようですが、現在国際的に使われている分類では、オサムシ科のホソクビゴミムシ亜科となっていました。これとは別にクビボソゴミムシという種類もいて、こちらはオサムシ科スジバネゴミムシ亜科に属する種類ですが、胸部が明るい褐色で外見はちょっとホソクビゴミムシに似ています。


参考

  1. オオホソクビゴミムシ - 『虫navi』 https://mushinavi.com/navi-insect/data-gomimusi_hosokubi_oo.htm
  2. ミイデラゴミムシ (2018年6月11日 19:18 UTC) - 『Wikipedia 日本語版』 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%9F%E3%83%A0%E3%82%B7
  3. - 『』