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小合溜沿いの草地,2024年9月29日午前,くもり

キカラスウリで覆われた林縁で見つけたミスジミバエ.幼虫はカラスウリ類を食べるとのこと.複雑な色に光る複眼がきれいな種類です.

小合溜沿いの草地,2024年9月29日午前,くもり

胸部には黒地に名前の由来の黄白色の3本の縦帯,その前方には左右の2本の帯があります.腹部は淡褐色のところに節ごとに黒色の横帯.腹端にあるのが産卵管だと思うのでメス.

小合溜沿いの草地,2024年9月29日午前,くもり



基本情報

和名
ミスジミバエ
分類
節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ミバエ科 ハマダラミバエ亜科 Dacini 族 Bactrocera
英名
Striped Fruit Fly
学名
Bactrocera (Zeugodacus) scutellata (Hendel, 1912)
状況

写真とメモ

周辺の市街地,2022年11月27日夜,晴れ

ちょっとスマートなハエが,公園の近所にある自宅に入ってきたところを撮影.黒っぽい体に黄白色の帯がはっきりしており,ミバエ類のミスジミバエという種類と判明.日本から朝鮮,中国南部に分布しています(参考1).「ミバエ」なので,果物の害虫なのかと思ったのですが,この種類はカラスウリなどのウリ科の花に卵を産むそうで,果物の被害はないとのこと.なのですが,同じ Bactrocera 属には,ウリミバエ,ミカンコミバエなどという外来種の有名な害虫も含まれています(参考3,4).検疫でそれらのミバエがついていないかを検査する際に,在来種のミスジミバエも取れてしまうので,その区別のための情報がありました(参考5).



参考

  1. Bactrocera scutellata (Hendel, 1912) in GBIF Secretariat (2022). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/8027842 on 2023-01-30.
  2. ミスジミバエ. “東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-1180.html, (参照 2023-01-30).
  3. ウリミバエ. “侵入生物データバース(国立環境研究所)”. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60050.html, (参照 2023-01-30).
  4. ミカンコミバエ. “侵入生物データバース(国立環境研究所)”. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60060.html, (参照 2023-01-30).
  5. ミカンコミバエ, ウリミバエの防除と侵入警戒調査(PDF). 植物防疫病害虫情報 第1号(1979年11月1日).農林水産省. https://www.maff.go.jp/pps/j/guidance/pestinfo/pdf/pestinfo_001_4-6.pdf.
  6. . “”. , (参照 ).