ハタケチャダイゴケ Dung-loving Bird's Nest
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前の週にハタケチャダイゴケが群生していたウッドチップ置き場に来てみました.キノコはまだ生えていましたが,全体に黒っぽくなっていて老菌となっていました.
褐色味がなくなり,縁を中心に黒くなっています.それと,中にあった小塊粒の様子が変わっているようです.つぶれていたり,溶けているように見えるもの,位置がずれていたり,まったく見えなくなっているのもあります.
基本情報
- 和名
- ハタケチャダイゴケ
- 分類
- 菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ハラタケ目 (科不明) チャダイゴケ属 (Cyathus)
- 英名
- Dung-loving Bird's Nest, Dung Bird's Nest
- 学名
- Cyathus stercoreusToni (Schwein.) De
- 状況
写真とメモ
久しぶりに変な形のキノコを発見.お弁当に入れる縁がギザギザのアルミのおかず入れのような独特な形で,しかも中には豆の煮物のようなおかずまで入っています.ハタケチャダイゴケという種類でした.英語名では Bird's Nest なので,鳥の巣と卵に例えています.畑や堆肥置き場などに普通に生えるキノコのようです.形のイメージが似ている?種類として,チャワンタケがありますが,チャワンタケが,キノコよりもカビに近い子嚢菌類なのに対して,チャダイゴケは担子菌類のキノコで,ハラタケ類に属しているので,全く別のグループです.
横から見たところ.カサの内側がくぼんで,サカズキ型になったキノコなのですね.幼菌のうちは上部が閉じられていて,その後開いてきますが,はじめのうちは上に膜状のフタがあるとのことです.今回は幼菌やまだフタがあるキノコは見つけられませんでした.内部の「おかず」の部分は金属光沢があるシルバーグレイです.これは小塊粒と呼ばれ,胞子が集まってできている構造とのことです.キノコに胞子が付く場所として,カサの裏側のひだではなく,キノコの内部に胞子ができるキノコは腹菌類と呼ばれていますが,それに含まれます.現在は,従来の腹菌類という区分には複数の分類のキノコが該当することがわかり,分類学上の区分としては使われていないようです.
ごく小さいキノコで,子実体の高さは1cmほど.外面は鱗片状です.
見つけたのは林内のウッドチップ置き場です.あたり一面にびっしり並んでいて壮観でした.
見事な群生.実はこのハタケチャダイゴケの群落の一部は,変形菌(アシナガモジホコリ)で覆われていた(変形菌に食べられていた)のですが,その部分はカットしています.
参考
- ハタケチャダイゴケ. “oso的キノコ写真図鑑”. http://toolate.website/kinoko/fungi/cyathus_stercoreus/index.htm, (参照 2024-11-04).
- ハタケチャダイゴケ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/kinoko/hataketyadaigoke.htm, (参照 2024-11-04).
- . “”. , (参照 ).
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