基本情報

和名
ニホンヤモリ
分類
爬虫綱 有鱗目(トカゲ目) ヤモリ科 ヤモリ属 (Gekko)
英名
Schlegel's Japanese Gecko
学名
Gekko japonicus (Schlegel, 1836)
状況
東京都レッドリスト(本土部)2020年見直し版 東京都区部における区分:[VU] 絶滅危惧 II 類,東京都本土部全体における区分:[NT] 準絶滅危惧 (参考1)
千葉県レッドリスト-動物編(2019年改訂版)[D] 一般保護生物 (参考2)
IUCN レッドリスト 2024-2[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考3)

写真とメモ

周辺の住宅地,2024年10月12日夜,晴れ

写真は園内ではなく,公園の近所にある自宅周辺です.公園で撮影されたヤモリの写真は見たことがありますが(参考5),自分では園内でヤモリを見つけたことがありません.夜行性で灯火に集まる性質があるため,園内の街灯まわりでいつか遭遇できるかもしれません.

撮影時,網入りの型板ガラスの向こう側にいるので,体の輪郭と指の広がり方がかろうじてわかる程度です.反対側にまわりこもうとしたらさっと逃げられました.

ヤモリは日本では北海道以外,海外では中国にも分布しています(参考4).東京や千葉をはじめいくつかの自治体のレッドリストに掲載されている種類ではありますが,一方で環境研究所の侵入生物データベースにも登録されています(参考5).木造家屋などの人工的な環境に適応していて,建築資材などに混入して分布を広げることが考えられているようで,東日本での分布は人工的な分布のようです.さらに,日本での分布はすべて人工分布という説もあるとのこと.参考3では本州西部や中国が元来の分布域とされていて,四国,九州などは由来不明の分布域とされています.西日本では別種のタワヤモリという在来種がいて,交雑の可能性もあるようです.



参考

  1. レッドリスト・レッドデータブック・植生図. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
  2. 千葉県レッドデータブック・レッドリストについて. “千葉県環境生活部自然保護課 生物多様性センター” https://www.bdcchiba.jp/reddatebook_redlist.
  3. Yan, J., Cai, B., Wang, Y., Yang, J. & Ota, H. 2019. Gekko japonicus. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T96251704A96251724. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-3.RLTS.T96251704A96251724.en. Accessed on 10 November 2024.
  4. Gekko japonicus (Schlegel, 1836) in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/2447295 on 2024-11-10.
  5. ニホンヤモリ. “侵入生物データベース”(国立環境研究所). https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/30160.html, (参照 2024-11-10).
  6. 夜のお散歩 (2020-08-04 21:58). “水元かわせみの里水辺のふれあいルーム”. https://mkawasemi.exblog.jp/28188359/, (参照 2024-11-10).
  7. タワヤモリ. “Web両爬図鑑 ”. https://herpetology.raindrop.jp/gekko_tawaensis, (参照 2024-11-10).
  8. . “”. , (参照 ).