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小合溜沿いの草地,2024年10月13日朝,晴れ

草地のヤブカラシに止まっていたルリミズアブ.複眼の間隔の狭いオスですが,体色が緑色がかっています.オスの色は今回の緑色から,以前見つけた銅色までいろいろな体色の個体がいるようです.脚の色は脛節の基部と符節の基部が黄褐色で,他は黒色ですね.

小合溜沿いの草地,2024年10月13日朝,晴れ

和名の由来の瑠璃色とは深いブルーのことで実際の体色とぴったり来ません.オスの体色は青くなることはないようなので,ちょっと青みがかっているメスの体色について付いた名前なのでしょうか.



基本情報

和名
ルリミズアブ
分類
節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ミズアブ科 Sarginae 亜科 Sargus
英名
(in Jpn.) Ruri-mizuabu; A Species of Soldier Flies
学名
Sargus niphonensis Bigot, 1879
状況

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2023年10月22日朝,晴れ

この朝,ヒラタアブよりも少し細長い黒いアブが数頭飛んでいたので,種類を調べてみようと写真を撮ってきました.写真を並べてみると,体や翅の色調の違うのが混じっていました.上の写真の個体は体や翅が銅色っぽく,下の写真は青みがかっています.種類はルリミズアブという種類にたどり着きました.上がオスで下がメスのようです.眼の間の距離も上は狭くて,下は広いです.触角は根元付近が太く,途中から急に細くなっています.体はツヤがありますが,細毛が密生しています.脚は腿節は黒く,脛節は黄褐色.ルリミズアブは日本や朝鮮などに分布する種類で(参考1),年1回発生とのこと.

小合溜沿いの草地,2023年10月22日朝,晴れ

ミズアブの名前は幼虫が水中で過ごすことからですが,水中ではないところで幼虫が生育する種類も含まれているとのこと.ルリミズアブは拡大するとキレイな種類ですが,ミズアブ科にはコウカアブや外来種のアメリカミズアブなど,家畜舎や生ゴミなどから発生する不快害虫として認識されている種類が含まれています.



参考

  1. Sargus niphonensis Bigot, 1879 in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/5078397 on 2024-11-10.
  2. ルリミズアブ. “東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-2290.html, (参照 2023-11-04).
  3. ルリミズアブ. “平群庵昆虫写真虫館”. http://www.hegurinosato.sakura.ne.jp/2bangura/vi_abu_hae/rurimizuabu.htm, (参照 2023-11-04).
  4. ルリミズアブ. “ご近所の小さな生き物たち”. http://serigaya.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-bff9.html, (参照 2023-11-04).
  5. ミズアブ類 Stratiomyidae. “イカリ消毒 害虫と商品の情報サイト”. https://www.ikari.jp/gaicyu/07030d.html, (参照 2023-11-04).
  6. . “”. , (参照 ).