卵のうとメス(最新の写真)

小合溜沿い(みさと公園),2024年11月3日午後,晴れ

水辺のヨシの根元にクモの巣があり,そこに茶色い丸い塊がついていました.上方がとっくりの口のようになっています.これはナガコガネグモの卵のうでした.

小合溜沿い(みさと公園),2024年11月3日午後,晴れ

卵のうの近くに大きなナガコガネグモのメスがいます.卵のうはメスに守られるようです(参考1).

小合溜沿い(みさと公園),2024年11月3日午後,晴れ

翌春卵のうから出てくるとのこと(参考4).



基本情報

和名
ナガコガネグモ
分類
節足動物門 クモ綱 クモ目 コガネグモ科 コガネグモ属 (Argiope)
英名
Wasp Spider
学名
Argiope bruennichi (Scopoli, 1772)
状況

写真とメモ

小合溜沿いの疎林,2023年7月16日朝,晴れ

ほっそりした白いクモ.コガネグモダマシに似ていましたが,あれほど華奢な透明感はなく,もう少しがっしりした感じのクモ.帰宅してから調べると,コガネグモダマシと同じコガネグモ科のナガコガネグモの幼体でした.公園にはすでに成体もたくさん巣を張っているのを見ましたので,個体によって成長する時期がずれているようです.

巣にはきれいな隠れ帯がありました.白くギザギザした糸が,クモの周囲を囲むように平面的に広がっています.こういう隠れ帯をつくるのがとナガコガネグモ幼体の特徴らしく,参考3にはもっと構造のわかりやすいきれいな隠れ帯が掲載されています.隠れ帯の糸は円を描くように広がっています.



水産試験場跡地,2020年7月24日午前,晴れ

保全池のミソハギの花に巣を張っていたナガコガネグモのメス.体も足も黒い部分が少ない,明るい体色の個体. 巣にかかって糸でぐるぐる巻きにされている虫は腹部と足しか見えていませんが,どうやらシオヤアブのメスのようです.シオヤアブも獰猛な捕食昆虫のイメージですが,ナガコガネグモのほうが一枚上手ということでしょうか.



園内の林,2018年8月12日朝,くもり

ナガコガネグモのメスですが,まだ腹部が卵で膨らんでいないメスです.この体型のときは,名前が「ナガ」コガネグモである理由がわかりますし,コガネグモとの間の腹部の形の違いも大きいですね.腹部が大きくなるとどちらも丸々と膨らんであまり長くなくなります.



ごんぱち池方面,2013年7月14日朝,晴れ

大きなメス.水辺の草むらにナガコガネグモが巣を作ってます.腹部が丸々と膨らんでいます.

ごんぱち池方面,2013年7月14日朝,晴れ

すぐ隣りの巣にはオスがいました.同じ巣ではなくてオスのいる巣のほうが手前にあります.まだパートナーという訳ではないのかもしれません.この近くの直径2mにはメスがあと2頭ぐらいいました.高密度地帯です.

ごんぱち池方面,2013年7月14日朝,晴れ

オスはメスよりもひと回り小さく,メスのようなはっきりした縞模様はありませんが,微妙な模様があります.

ごんぱち池方面,2013年7月14日朝,晴れ

メスを腹側から見たところ.背面のような整った模様ではなく,大柄な模様で迫力があります.



水生植物園付近,2009年9月12日午後,くもり

検索して出てくるナガコガネグモの写真はみなコガネグモよりもほっそりしていたのですが(参考1),この写真のクモは腹が太いです.卵で一杯だから?腹の後ろの方に縦に入っている黒い筋を見て,ブッチャー(昔のプロレスラー)の額の傷を思い出しました(参考2).



参考

  1. ナガコガネグモ. “虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-kumo_nagakogane.htm, (参照 2024-11-11).
  2. アブドーラ・ザ・ブッチャー. “プロレスラー選手名鑑レスラーノート/ダークロHP”. https://kuro.pinoko.jp/pro/w21.htm, (参照 2024-11-11).
  3. ナガコガネグモ(幼体) . “長池公園のクモ”. https://nspider01.exblog.jp/4767118/, (参照 2023-07-21).
  4. ナガコガネグモ観察記・その5. “グローバルネイチャークラブのガイド日記”. https://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/c8796206a047237af9e3e11348557f38, (参照 2024-11-11).
  5. . “”. , (参照 ).