ウスキクロテンヒメシャク Usuki-kuroten-himeshaku Geometer Moth
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白いヒメシャク類の中でもっともたくさん見つかるウスキクロテンヒメシャクの特徴をもった個体です.秋に見つけたのははじめて.前翅,後翅とも翅の丸みがめだつ個体ですが,外横線,中横線の特徴は同じ.
基本情報
- 和名
- ウスキクロテンヒメシャク
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) シャクガ上科 シャクガ科 ヒメシャク亜科 Scopula 属
- 英名
- (in Jpn.) Usuki-kuroten-himeshaku; A Species of Geometer Moths
- 学名
- Scopula ignobilis (Warren, 1901)
- 状況
写真とメモ
黄色がかった白いシャクガ.翅全面に散らばる黒っぽい鱗粉は少なめ,後翅の突起は尖りません.横線がはっきりしていて,前翅後翅の4つの黒点はいずれもはっきり,中横線と外横線が翅前縁付近で内側に曲がります.これまでも園内で一番多いウスキクロテンヒメシャクの特徴のようです.ちょうど発生時期に当たったのか,この夜出会った白いシャクガはこの種類だけでした.
もう1頭.
黄色味が強く散布される黒褐色鱗粉が少ない,横線が濃くてはっきりしている,黒点が4つとも強い,後翅後端があまりとがっていない,などからウスキクロテンヒメシャクが候補.見つけるたび撮影してみると,この種類が園内では比較的コンスタントに観察できる種類というのがわかってきます.
白いヒメシャク類の写真も,とりあえず撮ってくることにしています.資料と写真を並べながらでないと撮ったことのある種類かどうかもわかりませんし,撮ったことのある種類でも,公園に多いか少ないかも知りたいので.ウスキクロテンヒメシャクは後翅の後縁が尖らず,翅の表面は明るく黄色みが強く,黒褐色の点の散布が少ない,前後翅の4つの黒点はみなはっきりしていて,前翅の外横線・中横線は濃色で前端が内側に曲がる… というような特徴.この種の分布は,ロシアから中国,朝鮮,日本,台湾とのこと.
街灯の支柱の上の方に止まっていた,翅を広げて2cmほどの小さなシャクガです.ヒメシャク類は翅の模様が地味な種類が多くて,この Scopula 属もよく似た種類が多いグループ.参考2に近似種との区別点が掲載されていますが,他にも似ている種類がいます.マエキヒメシャクとは後翅の突起の発達具合,前翅外横線の前端付近での屈曲具合の違い.
参考
- ウスキクロテンヒメシャク. “みんなでつくる日本産蛾類図鑑V2”. http://www.jpmoth.org/Geometridae/Sterrhinae/Scopula_ignobilis.html, (参照 2023-08-14).
- ウスキクロテンヒメシャク. “東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-639.html, (参照 2023-08-14).
- . “”. , (参照 ).
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