基本情報

和名
チャヒラタケ
分類
菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ハラタケ目 アセタケ科 チャヒラタケ属 (Crepidotus)
英名
Peeling Oysterling, Soft Slipper, Jelly Crep
学名
Crepidotus mollis
状況

写真とメモ

園内の林,2022年5月8日朝,晴れ

森の道沿いの立ち枯れの幹にきのこがたくさん生えていました.側着生でカサは半円形です.直径は大きいものでも3cmぐらいとかなり小さめ.湿っていてツヤがありますが中心付近が茶色くなっているのは古くなってきているのでしょうか.見つけた場所が,以前ヒラタケを見つけた場所のすぐ近くで,最初はヒラタケ類に見えました.ヒラタケは寒い時期のきのこなのに対し,春から初秋までのあたたかい時期に生えるウスヒラタケという近縁種があるそうで,それが候補かなと.でも見ているとだんだんウスヒラタケ説に違和感が.ウスヒラタケはヒラタケよりも色が白いはずなのに…,ヒラタケ類に特有のヒダから柄につながる箇所の盛り上がりがないし,そもそも柄がまったくない,などなど.帰って調べたら,ヒラタケ類とは別の分類のチャヒラタケというのが一番近い形態でした.チャヒラタケ類には近縁種がかなり多く決め手が不足なので暫定です.チャヒラタケは北半球に広く分布する種類なので,食べられないキノコですが英語の一般名がありました.チャヒラタケはアセタケ科のキノコです.アセタケ類というグループの特徴がわからない…

園内の林,2022年5月8日朝,晴れ

生えていたのはクヌギの木です.立ち枯れといってもまだ樹液も出ているところもあるぐらいで,木全体として弱っているとは思いますが,幹の位置によって勢いが違うものと思います.

園内の林,2022年5月8日朝,晴れ

拡大.カサは非常に薄く透けるぐらいで,周囲はヒダに一致した条線が見えます.周囲は白っぽく中心から褐色っぽくなっています.表面に毛が生えている様子はありません.

園内の林,2022年5月8日朝,晴れ

カサの下面.類白色のヒダはかなり密.柄がありませんし,中心部でヒダが盛り上がるのもありません.

園内の林,2022年5月8日朝,晴れ

カサの断面です.

園内の林,2022年5月8日朝,晴れ

若い菌はまだ平開せず,カサの周囲が下がっています.色は成菌よりもかなり白いです.



参考

  1. Crepidotus mollis. Wikipedia, The Free Encyclopedia. December 9, 2021, 20:31 UTC. Available at: https://en.wikipedia.org/wiki/Crepidotus_mollis. Accessed July 7, 2022.
  2. チャヒラタケ. “遊々キノコ 私的図鑑”. (参照 2022-07-07) http://yuyukinoko.sakura.ne.jp/arubamu/04ta/02ti/cyahiratake01.htm.
  3. チャヒラタケ1. “きのこ図鑑”. (参照 2022-07-07) http://yoshiki-yk.sakura.ne.jp/tyahiratake.html.
  4. チャヒラタケ. “東京きのこ同好会”. (参照 2022-07-07) http://www.tokyokinoko.com/zukan/ti/tyahiratake.htm.
  5. ■Crepidotus mollis (チャヒラタケ) . “■Kinoko □oso的キノコ写真図鑑”. (参照 2022-07-07) http://toolate.s7.coreserver.jp/kinoko/fungi/crepidotus_mollis/index.htm.
  6. チャヒラタケ. “三河の植物観察”. (参照 2022-07-07) https://mikawanoyasou.org/kinoko/tyahiratake.htm.
  7. チャヒラタケ. “札幌近郊のきのこ By 札幌キノコの会”. (参照 ) http://s-kinokonokai.sakura.ne.jp/kinoko/common/tyahiratake.htm.
  8. . “”. (参照 ) .