基本情報

和名
キコガサタケ
分類
菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ハラタケ目 オキタナケ科 コガサタケ属 (Conocybe)
英名
White Dunce Cap
学名
Conocybe apala
状況

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2021年5月30日朝,くもり

林縁の丈の高い草地でみつけた,ヒトヨタケっぽいきのこです.カサが薄く柄も細く,今にも折れそうな華奢なキノコですが,背丈は10cm以上あって颯爽とした印象.帰ってから調べたらヒトヨタケ類ではなく,オキナタケの系統のコガサタケというグループのようです.参考4によると,ヒトヨタケのように溶けてしまう種類ではありませんが,朝のキノコが昼までに枯れてしまうとのこと.写真を撮ったのは朝の7時半頃です.

小合溜沿いの草地,2021年5月30日朝,くもり

カサの直径は5cm近くあります.中央が盛り上がっていて色が濃く,放射状のスジがあり,表面には粉を吹いたような微細な鱗片があります.

参考1によると,北米やヨーロッパに分布する種類のようで,英語名もありました.英語名の "Dunce Cap" (ダンスキャップ)の意味を調べてみたのですが,dance でないのでダンス用の帽子,あるいは踊る帽子ではなく,dunce というのは「劣等生,まぬけ」などの意味のある言葉.欧米で Dunce Cap というのは学校で成績や行ないの悪かった子どもが罰として被らせられる帽子のこととわかりました.もちろん現在は使われていないものでしょう.紙を丸めてとんがり帽子を作り,そこに dunce とか D とか書かれる,という屈辱的な帽子です.リンク先はアマゾンで見つけた Dunce Cap のポスター.アマゾンあなどり難し!

小合溜沿いの草地,2021年5月30日朝,くもり

柄は細く透明感があり淡色.ヒダは薄く黄褐色です.



参考

  1. "Conocybe apala," Wikipedia, The Free Encyclopedia, https://en.wikipedia.org/wiki/Conocybe_apala (accessed August 4, 2021).
  2. Kuo, M. (2019, February). Conocybe apala. Retrieved from the MushroomExpert.Com Web site: http://www.mushroomexpert.com/conocybe_apala.html
  3. ■Conocybe albipes (キコガサタケ) . “■Kinoko □oso的キノコ写真図鑑”. (参照 2021-08-04) http://toolate.s7.coreserver.jp/kinoko/fungi/conocybe_albipes/index.htm.
  4. キコガサタケ. “三河の植物観察”. (参照 2021-08-04) https://mikawanoyasou.org/kinoko/kikogasatake.htm.
  5. キコガサタケ. “図鑑・きのこ”. (参照 ) http://www.yamatabi.net/main/zukan/kinoko/kah0155.html.
  6. . “”. (参照 ) .