フクロタケ Paddy Straw Mushroom
基本情報
- 和名
- フクロタケ
- 分類
- 菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ハラタケ目 ウラベニガサ科 フクロタケ属 (Volvariella)
- 英名
- Paddy Straw Mushroom
- 学名
- Volvariella volvacea (Bull.) Singer
- 状況
写真とメモ
最新の写真
ウッドチップ置き場で発見.去年の秋にみつけた場所の近くです.この日生えているのを見たのは1本だけですが直径8cmほどのカサが開いていました.
カサの拡大.表面は繊維状というか中心から周囲に向かって毛が並んで生えているような質感です.
ヒダは肉色で褐色の斑点ありは昨年のと同じ感じ.ツボが淡色でした.
絵の表面はきれいな白で,内部はツヤのある繊維状.
林内のチップ置き場の一画で,大きなキノコが群生しているのをみつけました.カサは白っぽい色で,下面のヒダはちょっと肉色系,きれいに伸びた柄はつやのある白.柄の付け根には,黒っぽい色の特徴的な大きなツボがあります.種類を調べると,中華料理などに使う有名な食菌,フクロタケでした.ツボを破ってでてくる頃の幼菌を食べる種類.カサの広がった成菌にまじって,上の写真の中央にツボをかぶった幼菌が見えます.フクロタケは世界中に自生する種類ですが,食材として使われるのは東南アジアなどで栽培されているものだそうです.
フクロタケは,資料によってはツボの色が白いのをフクロタケ(Volvariella volvacea var. volvacea),ツボが黒褐色なのをクロフクロタケ(Volvariella volvacea var. nigricans)という変種にすることがあるようですが,山渓きのこ図鑑(参考2)では,フクロタケの特徴として黒褐色のツボと書かれていたり,国際的なデータベース,Species Fungorum(参考3)では Volvariella volvacea var. nigricans はシノニム扱いになっていたりすることからここでは区別しないでおきます.
カサの上面です.一番大きいのは直径12cmほど.繊維状で中央部は黒褐色で少し盛り上がっています.
1本抜いてみたところ.名前の由来になっている黒褐色の大きなツボがあって,キノコが長靴をはいているように見えます.そこから出ている白い柄はロウソクのようにきれいですね.ヒダはやや密で,色は初めは白でだんだんと肉色になるとのこと.褐色のしみができています.
カサと柄の断面.ヒダは離生で,柄は中空.ツボは内側が白くてツボの高さは 5cm近くあります.
すぐ近くに生えていた幼菌.全体を覆っていたツボが,ちょうど破れて黒褐色のカサが見えてきたところ.食べごろサイズはこのぐらいなのでしょうか.
こちらは老菌ですね.
参考
- “フクロタケ”. ウィキペディア日本語版. 2019-12-18. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%BF%E3%82%B1, (参照 2020-10-23).
- 今関 他 編著:山渓カラー名鑑 日本のきのこ 増補改訂新版.山と渓谷社,2011. https://amzn.to/3Uo65ZM.
- Kirk P.M. (ed.) (2020). Species Fungorum Plus: Species Fungorum for CoL+ (version Feb 20120). In: Species 2000 & ITIS Catalogue of Life, 2020-09-01 Beta (Roskov Y.; Ower G.; Orrell T.; Nicolson D.; Bailly N.; Kirk P.M.; Bourgoin T.; DeWalt R.E.; Decock W.; Nieukerken E. van; Penev L.; eds.). Digital resource at www.catalogueoflife.org/col. Species 2000: Naturalis, Leiden, the Netherlands. ISSN 2405-8858, downloaded from http://www.catalogueoflife.org/col/details/species/id/5ef457df4453b3188a9af9edd31695c2/synonym/0412f90e1c0b73c172006daf5413afab.
- . “”. , (参照 ).
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