基本情報

和名
シマスズメノヒエ,ダリスグラス
分類
被子植物類 単子葉類 ツユクサ類 イネ目 イネ科 スズメノヒエ属 (Paspalum)
英名
Dallisgrass
学名
Paspalum dilatatum
状況
外来生物法生態系被害防止外来種(最終 修正版,2015年) (国外由来の外来種 > 総合対策外来種 > その他の総合対策外来種,小笠原・南西諸島 里草地 Ⅳ) (参考1)

写真とメモ

園内の草地,2021年7月11日午前,くもり

園内のどこの草地にも生えているイネ科の花です.たくさんの黒いツブツブのはみ出した,写真のような花穂が2,3本ずつついていました.今が満開ですね.黒褐色の小さな毛虫?試験管洗いのブラシ?みたいなのが雌しべで,それと同じような色合いの黒紫色の葯もたくさん見えます.

園内の草地,2021年7月11日午前,くもり

イネ科の雑草スズメノヒエだと思って写真を撮ってきたのですが,帰ってから調べてみて,この種類にも在来種と外来種があるそうです.写真の花は外来種のほうと判明.在来種のスズメノヒエでは雌しべは黒いですが,雄しべの葯は黄色とのことです.この日,このあたりで見た花は黒いつぶつぶだけに見えましたので,外来種ばかりだったようです.

外来種は何種類かあるようなのですが,写真のはシマスズメノヒエという南米ブラジルやアルゼンチン原産の種類.日本では最初に小笠原で見つかったために「島」という名前になっています.南米では乳牛用の牧草として一般的で,ダリスグラスと呼ばれるそうですが,日本では駆除の難しい雑草になっており,生態系被害防止外来種に指定されていました.その他にも熱帯アメリカ原産のアメリカスズメノヒエとというのもあります.

園内の草地,2021年7月11日午前,くもり

こちらは花穂を下から見たところです.この角度から見ると,雌しべよりも雄しべのほうがたくさん見えています.在来種のスズメノヒエは小穂が2列に並んでいますが,この種類では3,4列あります.それと,在来種では小穂が無毛ですが,写真では小穂から白くて長い毛が生えているのが見えます.これも区別点です.

園内の草地,2021年7月11日午前,くもり

長い葉.葉の鞘口に長い毛があるのも特徴のことでしたが,拡大写真なし.



参考

  1. 生態系被害防止外来種リスト.“日本の外来種対策”(環境省 自然環境局). https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html.
  2. “シマスズメノヒエ”. ウィキペディア日本語版. 2021-02-20. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%83%A1%E3%83%8E%E3%83%92%E3%82%A8, (参照 2021-08-15).
  3. シマスズメノヒエ. “松江の花図鑑”. (参照 2021-08-15) https://matsue-hana.com/hana/simasuzumenohie.html.
  4. 芝地の雑草の見分け方と防除(7)-スズメノヒエの仲間-. “一般財団法人 関西グリーン研究所”. (参照 2021-08-15) http://www.kgu-greenken.or.jp/weeds/miwakekata/suzumenohie.html.
  5. . “”. (参照 ) .