最新の写真

グリーンプラザ裏,2023年11月3日午後,晴れ

ソバ畑でたくさんのヨトウガの幼虫を見つけました.ただし,大半がすでにカビで覆われて死んでおり,生きているものも下痢状のフンをして瀕死な感じでした.その写真は,ヨトウムシの硬化病菌のページに.上の写真は数少ない病気の兆候のなさそうな幼虫ですが,体には卵のような白いものがたくさんついています.寄生性のハエの卵でしょうか.無事に成虫になれる個体はどのぐらいの割合なのでしょうか.



基本情報

和名
ヨトウガ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) ヤガ上科 ヤガ科 モンヤガ亜科 ヨトウガ属 (Mamestra)
英名
Cabbage Moth
学名
Mamestra brassicae
状況

写真とメモ

グリーンプラザ裏,2020年11月3日午前,くもり

ソバの白い花が満開の草地(ソバ畑)で,虫を探索中にみつけたイモムシです.模様から種類を調べるとヨトウガの幼虫でした.ヨトウガはユーラシア大陸のヨーロッパから日本まで広く分布する種類(参考1).いろいろな作物の害虫として知られています.ヨトウガの名前の由来は,その幼虫がヨトウムシ(夜盗虫)と呼ばれているためで,このグループの幼虫は夜になると出てきて野菜畑をボロボロに食い漁るそうです.英語名「キャベツ・モス」にあるようにキャベツや白菜などをはじめ,多種類の野菜などが被害にあいます.



園内の街灯の下, 2019年5月18日夜, くもり

街灯の近くの木の葉に止まっていたヤガ.参考6の写真を見てヒメハガタヨトウという種類に近く見えたのですが,既存の図鑑などを見ていないので同定のための情報が集められず.参考7によると, 日本の固有種で食草は不明の「珍しい」種類とのこと.その後,斑紋を見直していて,ヨトウガを候補として考え直しました.ヨトウガの翅の特徴は参考5に.参考6は便利なサイトですが,説明がないのと投稿型なのとで素人が誤解せずに使いこなすのは難しいですね.



参考

  1. Mamestra brassicae (Linnaeus, 1758) in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/1788522 on 2022-07-24.
  2. “ヨトウガ”. ウィキペディア日本語版. 2020-02-18. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%AC, (参照 2020-12-11).
  3. "Cabbage moth," Wikipedia, The Free Encyclopedia, https://en.wikipedia.org/wiki/Cabbage_moth (accessed December 11, 2020).
  4. ヨトウガ. “東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-1083.html, (参照 2020-12-11).
  5. ヨトウガ. “暁の蛾類図鑑”. http://kanon1001.web.fc2.com/data_musi/ga/ya_ga/AK_yotou_ga/yotou_ga/yotou_ga.html, (参照 2022-07-24).
  6. ヒメハガタヨトウ.“みんなでつくる日本産蛾類図鑑”. http://www.jpmoth.org/Noctuidae/Hadeninae/Apamea_commixta.html.
  7. ヒメハガタヨトウ.“虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-ga_yotou_himehagata.htm.
  8. . “”. , (参照 ).